黒歴史の小説を見直して改善してみる(1ページ目)。

中学生の頃の黒歴史小説の改善を考える

前回から引き続き、中学生の頃の小説の改善について考えていきます。この小説の筋は大きくは変えず、色々と細かい点を修正してパクリ色を薄めてオリジナル小説にしていきたいという趣旨です。

まずは中学生の頃の小説をそのままテキストに起こしてみる

中学生の頃の小説の最初の1ページを体裁を整えつつ打ち込んでみます。

六人の冒険者が旅をしていた。山の種族(ドワーフ)が1人、草原の種族(グラスランナー)が1人、森の種族(エルフ)が1人、ハーフエルフが1人に人間が2人だった。
「あーあ、何か仕事ねぇかなぁ」
皮の鎧(レザーアーマー)に身を包み、破斬剣(バスタードソード)を腰に収めた勇ましい青年がボヤいた。
「そう簡単に仕事なんて見つかりませんよバーク。やはり自分から積極的に探さないと」
同じく皮の鎧に身を包み、斧槍(ハルバード)を杖代わりにしている青年が説教じみたことを言った。
「わかったよライク。チェッ、レイトの前だといつもかっこつけになるな・・・」
「何か言いましたか?」
「い、いやなにも」
というバークとライクのやり取りの最中・・・
「あっ!」
エルフのリィが叫ぶ。
「どうした?リィ」
「村よ」
全員遠くの方を見る。確かに村だ。
「やっと仕事にありつけそうだな」
ドワーフのミュサイがつぶやく。
「バンザーイ、バンザーイ」
と飛び回っているグラスランナーのティルトと静かに微笑んでいるレイトも含め、みんなが新しい冒険に目を輝かせていた。

 

括弧書きはノートの上ではルビですが、やたら当て字のルビが流行っていたようです(自分の中で)。

設定を変えて、今ならこう書く

黒歴史を黒歴史で上書きするのもなんですが、人物の簡単な紹介と、最初のクエストを受ける村に到着するという筋はそのままに、今ならこんな感じにしたいです。

草原に三人の人影が歩いているのが見える。
一人は背の高い青年。腰に剣を下げている。もう一人はその男の腰の辺りまでしか身長が無い小柄な男。背中に自分の身長と同じぐらいのハンマーを背負っている。二人は並んで歩き、その後ろに小柄なといっても、小柄な男よりは背の高い少女が歩いている。手には何も持たず、背負っている袋が重そうだ。
彼らが歩く方角には森が見える。そして、その森の手前に集落が見えた。
「バーク、あれ村じゃない?」
少女が背の高いほうの男に向かって声をかけた。
「そうだな、やっと一息つけそうだ。ミュサイ、金はあとどれぐらいある?」
バークと呼ばれた青年は背の低い男に尋ねた。
「宿に一泊できるかどうか・・・。何か仕事があるといいが」
「レイト、おまえ本売れよ」
バークは少女に言う。
「はあ?冗談はやめて」
少女は背負った袋を庇うようにしてバークを睨んだ。
そうこうするうちに、三人の前には村の入口が見えてきた。

6人パーティは色々とやり取りができて面白いですが、話を展開するには多すぎる気がするので3人にしました。必要に応じて途中で出会う形にしてもいいと思います。それに伴い、性格も必要に応じて変えています。職業も前回の記事のようにわかりやすい戦士や神官といったものではないようにしました。

今後も、続きを対比で書いていきたいと思います。

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