黒歴史を黒歴史で上書きする(4ページ目)。

中学生の頃の黒歴史小説の改善を考える

3ページ目の記事からの続きです。

まずは中学生の頃の小説をそのままテキストに起こしてみる

中学生の頃の小説の4ページ目を体裁を整えつつ打ち込んでみます。

もうあと数日で、この村も壊滅でしょう。お願いです。どうかフェルの森へ行って、グレムリンやインプを倒して下さい!」
言葉の最後は涙声になっていた。
「…今夜泊まれる宿はあるかい?」
バークが尋ねる。
「え?ええ、ありますとも」
村長は不思議そうに答える。
「それじゃ明朝出発だ!」
バークが他のみんなに向かってこう言った。
「ほうしゅうは?ほう…うぐ」
ティルトが村長に向かって大声で聞いたのだが、ミュサイが急いでティルトの口を塞いだ。
「バカ者、この村は壊滅寸前、そんな村に聞くことじゃないだろうが!」
「いえ、引き受けてくださるのなら、一人に…200ガメルでどうでしょうか?何分、村がさびれかけておりまして…」
村長が申し訳なさそうに言う。

物語としての修正点を考える

修正後の話では、力関係が修正前より村側有利の方向に調整したいと思います。あと、お金の単位「ガメル」はソードワールドか何かのTRPGの単位だった気がするので銀貨200枚という表現にします。

仕事の交渉場面、今ならこう書く

村長とのやり取りについては、もうちょっと村長に威厳を持たせてこう書きます。

「そのインプとグレムリン退治してやる」
とバークが言うと、村長の眉がピクリと動いた。
「本当か?3人でそんなことができるのか?」
「どれくらいの規模か見てみないことには、できるかどうかはわからん。とりあえず今晩は休ませてくれ。明日森に行って見る。こう見えても俺らは百戦錬磨の冒険者だ。ダメもとで頼む価値はあると思うぞ」
「ふむ。よかろう。もし本当に退治できたら銀貨200枚やる」
「一人に200枚?」
レイトがすかさず確認する。
「一人に200枚じゃ。そのかわり宿代はちゃんと払ってもらう。宿にタダで泊まろうという魂胆かもしれんからな」
「よし、交渉成立だ」
バークが笑顔で言った。

次のページは宿でインプやグレムリンの説明のページになります。

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