黒歴史を黒歴史で上書きする(5ページ目)。

中学生の頃の黒歴史小説の改善を考える

4ページ目の記事からの続きです。

まずは中学生の頃の小説をそのままテキストに起こしてみる

中学生の頃の小説の5ページ目を体裁を整えつつ打ち込んでみます。

「いえ、充分ですよ」
ライクがにこやかに言った。
さて、宿に入った冒険者達…。
「ところで…。”ぐれむりん”とか”いんぷ”ってなんだ?」
バークがとぼけた声で聞いた。
「え?そんなことも知らないで引き受けたんですか?相変わらずですねぇ」
ライクがあきれる。
「”グレムリン”とは、空を飛ぶ小鬼の姿をしていて、彼らにしか使えない”忘却(フォーゲット)”という魔法を使うそうです。”インプ”とは、小鬼。それで終わればいいんです。しかし暗黒神聖魔法を唱えることができます。私達魔法使い(ルーンマスター)が最も恐れるのは”精神衝撃(メンタルアタック)”と呼ばれるもので、魔法を使うのに必要な精神集中ができなくなる可能性があります」
レイトは長々と話をしていたが、みんなが熱心に聴いているのを見て少し照れたようだ。黙ってしまった。
「…もう寝るか。明日の朝は早く起きなきゃいけないからな」
ミュサイの一言でみんなは寝ることにした。
次の日の朝……。
「それでは、村長さん行ってきます」

物語としての修正点を考える

ライクがいなくなったので最初の掛け合いは無しになります。レイトはおとなしいキャラでしたが、もっと砕けたキャラ設定に変わっていますので、説明の仕方も変えます。ちなみにレイトは、精霊魔法と古代語魔法の両方を操れる(ただし初歩的なもの)魔術マニアという設定です。

また、3点リーダを使いすぎな気がするのであまり使わないようにします。

宿でのモンスターの説明、今ならこう書く

説明ページですが、できるだけ自然な感じにしたいと思います。

宿は1階が酒場になっており、食事ができる。
「とりあえず飯だ飯」
1階の酒場で食事をしながら明日の作戦会議が始まった。
「おいレイト、お前のモンスター図鑑でグレムリンとインプの特徴を調べてくれよ」
バークがとぼけた調子でレイトに頼む。
「モンスター図鑑なんて持ってないわよ!私が持ってるのは魔術書!何度言ったらわかるのよ」
レイトはふくれっ面で返す。いつものやり取りだ。
「まあ、でもグレムリンとインプは魔法を使うわ。グレムリンは相手の記憶を一時的に消す『忘却』という魔法。グレムリンだけが使える魔法よ」
少し残念そうにレイトが言う。
「魔法のことになるとよく知ってるな」
バークが合いの手を入れる。ミュサイは黙々と飲み食いしている。
「インプは暗黒神聖魔法が使えるわ。特に『精神衝撃』という相手の精神力を奪う魔法は魔法使いにとっては脅威ね」
「レイトは魔法使いじゃなくて魔法マニアだから大丈夫だな」
「一応初歩だけど魔法使うんだから脅威よ!見てなさいよ、いずれすべての魔法を唱えられるようになってやるんだから」
「『忘却』も?」
「それは無理」
「明日は早いからもう寝るぞ」
ミュサイの一言で、二人がふとテーブルを見ると、料理と飲み物はすべて無くなっていた。

次のページは森へ入るところになります。

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