黒歴史を黒歴史で上書きする(6ページ目)。

中学生の頃の黒歴史小説の改善を考える

5ページ目の記事からの続きです。

まずは中学生の頃の小説をそのままテキストに起こしてみる

中学生の頃の小説の6ページ目を体裁を整えつつ打ち込んでみます。

「がんばってください。あっそれからこれを」
といって村長は薬瓶を出した。
「何ですか?これは」
ライクがたずねる。
「精神がずたずたに引き裂かれた時に使って下さい。1回だけですよ」
村長はそのあとに「1回きりですよ」と念を押した。
「それじゃ、行くか」
バークが言う。
一行は朝早くフェルの森に向かって歩き出した。
これから知らされる恐怖を知らずに…。
森までは半日。これといった危険もなく、ティルトの竪琴に調子を合わせてバークたちは進んでいった。
「そろそろ昼か。どうせなら夜から行って朝に着くようにすればよかったなあ」
バークがつぶやく。
「そうですねぇ、夜に行っても得することなんて、全然ありませんもんねぇ」
ライクが珍しく同意した。
少々の休憩を取った後、また進み出したバーク達であったが……。
「うぐっ!」

物語としての修正点を考える

このあとティルトのバードスキルがたびたびでてきますが、修正後はティルトがいないのでバード要素はレイトが受け持つことになりそうです。できるだけ使わない方向で行きたいです。今回も別になくてもいいので省略します。

また、何かの伏線の雰囲気漂う薬瓶についてはこの後出てきません。1回きりどころか1回も使いません。何か考えていたんでしょうが、忘れています。修正後は、この後出てくるメンタルアタックを喰らった後に使うつもりですが、1回きりと含みを持たせるような言い方はやめます。

あと、半日離れた森というのは、村に接しているという前の表現と矛盾しているので、森は村に接しており、森の奥のほうに半日かけて進んでいくという展開にしたいと思います。

最後にミュサイが毒に侵されますが、なぜ毒に侵されたのか全く説明がありません。修正後は毒蛇に足を咬まれたことにします。

宿でのモンスターの説明、今ならこう書く

次の日の朝。
「じゃあ、行ってくる」
村長に挨拶して、出発しようとするバーク達。
「まて、この薬を渡しておこう」
村長がバークを呼び止め、薬瓶を渡す。
「『精神衝撃』で奪われた精神力を回復できる。1回分しかないから気休め程度じゃがないよりはいいだろう」
「ありがとう。使わずにすむといいがな」
バークはそう行って、村の門を出た。
森に入って数時間、しばらく魔物の気配はない。動くものといえば小動物や昆虫の類だ。
「もうすぐ昼か。こんなことならもっと早くに出て、危険な所でちょうど昼になるぐらいになればよかったな」
「危険な所がどこにあるかわからないんだから、しょうがないでしょ」
ややひらけた場所を見つけ、小休止を取るバーク達。
「うぐ…!」

次のページは魔物と初遭遇になります。

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