黒歴史を黒歴史で上書きする(11ページ目)。

中学生の頃の黒歴史小説の改善を考える

10ページ目の記事からの続きです。

まずは中学生の頃の小説をそのままテキストに起こしてみる

中学生の頃の小説の11ページ目を体裁を整えつつ打ち込んでみます。

「僕に任せて!」
ティルトはそういうと竪琴(ハープ)をかき鳴らす。
その音は邪悪な波動とぶつかり合う。そしてそれはだんだんと大きくなっていき、ついに弾けた。
「ケッ失敗したか…。でも遅かったなぁ冒険者さんたちよ。もうすぐ門番が集まる。集団の恐ろしさ、とくと見せてやるぜ」
インプが不気味な笑い声をあげると黒い影が九つ集まった。
「いくぞ!みんな」
インプ(仮にインプA)が叫ぶ。
「我らの神”名もなき狂気の神”よ我らに力を、敵の精神を削りとれ!」
十の詠唱が重なる。
「まずは古代語魔法使い(ソーサラー)さん。あんただ!」
インプAの声と同時に黒いオーラの塊がレイトめがけて飛んでいく。
「危ない!」
バチバチバリバリバリ
とっさに飛び込んだライクにそれがもろにぶつかる……。
黒い塊に飲み込まれたライクにここにいる全ての者が注目していた。一人を除いてだが。
シューという音ともに黒い塊は消えた。
「へへ…耐えましたよ」
精神にダメージを受けたライクが真っ青な顔で言う。

物語としての修正点を考える

前頁で邪悪な波動の話は無くなっているので、前半の話はなくなりますが、インプの仲間が集まるまでに若干時間がかかると思われるので、時間稼ぎ的な話を挿入しようと思います。

ライクの役割は基本的にバークが担うので、精神ダメージを食らうのはバークでレイトを守る形になります。

森の深部への行軍と魔物の初遭遇、今ならこう書く

今回はこのように修正します。

インプは不敵な笑いを浮かべ、倒れているミュサイに近づこうとする。
バークがミュサイを庇う形で割って入る。しばらくにらみ合いを続けているうちに森の奥から複数のインプが現れた。
「集団の恐ろしさ、とくと見せてやるぜ」
インプは集団で同じ魔法を詠唱し始めた。
「あんた魔法使いみたいだな!くらえ精神衝撃!」
インプの声と同時に黒いオーラの塊がレイトめがけて飛んでいく。
バリバリと魔法が命中した音がするが、シューという音とともに黒いオーラが消えた先に立っていたのはバークだ。
「バーク!」
レイトとインプの間にバークが滑り込んでいた。
「主力のミュサイが倒れてるのに、お前まで役立たずになったら困るからな」
バークはかなりつらそうだが何とか正気を保っている。

次のページは反撃です。

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