キン肉マン6巻まで読んでも定まらないテーマ

LINEマンガで無料公開中のキン肉マン

キン肉マンが無料で公開しているので、久しぶりに読んでみました。私の中でキン肉マンの記憶は、悪魔超人編辺りからですが、6巻まで読んでみてまだまだ悪魔超人は出てきそうにありません。

怪獣退治モノとプロレスモノの間で定まらないテーマ

改めてキン肉マンを読んでいて特徴的だと思うのは、読者から超人のアイデアを募集して採用している点です。当時は一般的な手法だったのかもしれませんが、今ではみない手法です。

読者のアイデアに頼るというのは手抜きなような気もしますが、超人を考えるための時間をストーリーを考える時間に割けるため、賢い方法とも言えるかもしれません。

また、当初のキン肉マンはダメなウルトラマンというイメージのギャグマンガでした。ウルトラマンという一般的には強く正義感も強いヒーローがダメな奴だったらという部分が独自の部分だったと思います。

ところが、途中から超人VS怪獣というウルトラマンのような話から超人VS超人というプロレス要素が入り始め、最終的にはプロレス要素一色にシフトしていったと記憶しています。

7巻の第1話まで読んだ時点では、一見プロレス要素にシフトしたのかと思いきや、疲れてしまったのかまた超人VS怪獣のギャグパートが入りました。

人と人とのやり取りにしかない友情というテーマ

超人VS怪獣というウルトラマン型のストーリー展開は、怪獣が地球に侵略しにきて主人公が倒すというワンパターンの展開を繰り返すことになり、マンガという表現形態では飽きてきます。テレビでは水戸黄門やサザエさんのようにある程度ワンパターンな展開のほうが視聴者が安心するという他の表現手法とは異なる特徴があるため、同じような展開でも問題ないということではないかと思います。

また、怪獣と超人が心を通わせることはなく、人としてのやり取りの面白さのようなものは表現できません。超人VS超人というプロレス要素にシフトしていき、倒した超人が味方になり、より強大な超人と戦うことになるという展開は王道の展開であり、人気がでればいつまでも続き、人気がなくなる事でいつ終わるかわからないというマンガの形態では適したストーリー展開だと思います。

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