七つの大罪にみる読者を惹きつける仕掛けの数々!

人を惹きつけるポイントが満載の漫画「七つの大罪」

最近、アニメ版七つの大罪を見ました。

最初本屋などで漫画の表紙を見かけたとき、正直そんなに惹かれませんでした。「ドラゴンボールっぽいマンガかな?」ぐらいの印象でした。

ところがアニメを見て、普通とのギャップやグループの要素がわかりやすく盛り込まれていて、すぐに惹き込まれました。

まず、主人公率いる7人の騎士団で七つの大罪。これは、7という数字が入ったグループ(四天王とか黄道十二宮とかと同じイメージ)であり、少しずつ登場してきて、次はどんな騎士が現れるのかわくわくします。現れる騎士もぜんぜん騎士らしくない人ばかりというギャップ。そして主役なのになぜかネガティブなイメージの七つの大罪というネーミングのギャップ。めちゃくちゃ強いのに少年の姿というギャップ。主役なのに普通の物語では悪役側の魔神族というギャップ。

魔神族・女神族・巨人族・妖精族・ホムンクルスといったファンタジーでよく出てくるグループ。女神族は普通の物語だと正義の味方っぽいのに悪い感じがする等々。

ギャップの要素とグループの要素が次から次に出てきます。

また、伏線の張り方もわざとらしくなく、あとできれいに回収していて、構成についても非常によくできていると思いました。私が考える、人がどうしても惹かれてしまう要素を全力で盛り込んだ作品だと思います。

構成も秀逸。少年漫画らしくあまり人が死なない所がややマイナス

強いていうなら、人が全然死なない(死んだと思わせてなんだかんだ生きていたり、一応死んでるんだけど普通に登場したり)のが若干リアリティを失わせていますが、これは現役最強の少年漫画(と勝手に思っている)ワンピースでもそうですし、おそらく少年を対象としている漫画でのお約束なんだろうと思います。

その割には同じ少年マガジンの中にもやたら人が死んだりするマンガもありますが。

昔からある言葉を違ったイメージで使う

七つの大罪や十戒といった言葉は聖書に出てくる昔からよく知られている言葉なんですが、そこから全く違うイメージを膨らませて、ストーリーを作り上げていくという手法。言葉の元のイメージにとらわれず、響きのかっこよさのようなものから連想していく発想力は物語を作るうえで参考になります。

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