短編小説は長編小説の練習になる?トリック・ロジック・レトリック

ネットで小説の書き方みたいなものを検索していたら、「短編で学ぶ小説講座」というPDFを見つけたので紹介します。

短編小説と長編小説の違い

短編と長編は書ける情報量以外は特に変わらないと書いてあるものの、短編はワンシーンを切り出すイメージ、長編は大アイデア・中アイデア・小アイデアのピラミッド構造になっていると書いてあります。

小説に共通の条件

その後の話は短編、長編共通でいえる、小説に必要な条件についてです。共通の条件とはトリック、ロジック、レトリックだそうです。

・トリック:広い意味で騙しのアイデア

・ロジック:話の辻褄が合っているかどうか

・レトリック:表現力

この三つの条件のほかに、頭に「フック」(最初の1,2行で読者をつかむとっかかり)と後ろに「お得」(読後に何かを得られること)が必要だそうです。「お得」は全部最後に「く」で韻を踏もうとして若干無理矢理感がありますね。

各条件の私なりの解釈

トリックというのは、その物語の核となるアイデアだと思います。私が最初に書いたギャップのような話も入るような気がします。意外性というか、そうきたか!みたいな。小説だけでなくどんな物語でもここが一番重要だと思います。

ロジックは当たり前に見えて実は結構難しいんじゃないかと思います。特に長編になればなるほど、最初のほうに書いていたことを忘れて、矛盾したことを書いてしまったり、頭の中の想像だけで書いていると、現実にはありえないことを書いてしまったり。ここはそういった辻褄だけではなく、物語の構成全体もロジックだと思います。

このPDFの中でも、面白い小説だったのに、バイクのアクセルを「踏んで」しまって一気に嘘くさくなってしまったみたいなことが書いてありました。バイクのアクセルは踏むのではなく回します。

レトリックは確かにあったほうがいいと思いますが、最近「小説家になろう!」というサイトで公開されていた盾の勇者の成り上がりという小説を読んで思ったのは、文章表現がどうこうではなく(失礼なことを書いて申し訳ありません)内容が面白ければ面白いんだということでした。

とはいえ、リアル鬼ごっこを本屋でチラ見した時は、どうしても受け付けませんでした。アイデアは好きだと思うのですが、文章がダメでした。これはレトリックの問題だったと思います。

私はトリック>ロジック>レトリックの順で重要なんじゃないかと思います。

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