FXって怖い?稼げる?投資に聖杯は存在しない。

FXの儲かる仕組み

FXはかれこれ10年ぐらい前から始めたんですが、始めた頃のFX業界はめちゃくちゃでしたね。当時は今ほど規制が厳しくなくて、1万円で1万ドル買えたりしてました。

どういうことかというと、例えば10万円を口座に入金すると、10万ドル買ったり売ったりできるんです。10万ドルなんで、1ドル120円のときに10万ドル買って、121円で売れば10万円の儲けです。1円ぐらいなら1日で動く日も結構あるので、1日で10万円が倍になります。その20万円で、20万ドル買って1円の円安で20万円の儲け。これがひどいときには2,500円で1万ドル買える口座もあったりして、そうなってくると、10万円で40万ドル買えてしまうわけです。1日で1円思ったとおり動けば、10万円が4倍に。

FXで損する仕組み

なーんて上手い話あるわけないでしょ!!

1円円高になったらマイナス10万円で、一瞬で口座に入れたお金がなくなります。10万円で40万ドル買っちゃった日には、0.25円(ほんの一瞬でこれぐらい動くこともあります)円高になったら即アウト。

いやいや、どっちに転ぶか五分五分なんだから、上手くすれば・・・と思った人はFXやったことないですね。

為替レートにはスプレッドというものがあって、例えば、1ドル120円で買ってすぐ同じレートで売ろうとすると119.997円でしか買い取ってもらえません。今でこそ、0.003円とかが普通ですが、当時は0.03円ぐらい差がありました。119.97円でしか買い取ってもらえないということです。

どういうことかというと、先ほどの10万円で40万ドル買ったケースだと買った瞬間マイナス1.2万円、つまり8.8万円からスタート。もうめちゃくちゃです。

投資に聖杯は存在しない

このスプレッドのせいで間違いなく五分五分ではないわけです。もっというと確率論からは負けるほうが当たり前です。スワップポイントというのもありますが、話がややこしくなるので割愛します。

それでも探してしまうんですよね。必勝法。投資の世界では聖杯(ホーリーグレイル)と呼ばれている「勝率99%!」「誰も気付かなかった驚愕の投資法!」みたいなやつです。当然そんなものないんですが、やってるとなぜかあるような気がしてきます。そんなものに大金はたいてさらに収支を悪化させる。

不毛な賭けだとわかっていて、なんでずっとやってるのか自分でも不思議ですが、一昨年初めて年間の収支がプラスになり、昨年もプラスでした。数十万円の世界なので、それまでの損を考えると取り返せてはいませんが。

プラスになるのに貢献してくれたのが、FXブロードネットのトラッキングトレードという自動売買です。ところがこれにも問題があります。この話は長くなりそうなのでまたの機会に。

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