資格試験の切り札となる記憶法「場所法」とは

きっかけは笑っていいとも

当時、公認会計士試験の受験生として専門学校に通う日々を送っていた私の生活は以下のようなものでした。

・午前中学校のパソコンルームでビデオ講義を倍速にして受講
・昼ごはんを家で食べながらテレビを見る
・夕方まで自室で勉強
・夕ごはんを食べる
・夜は勉強したりネットで遊んでいたり

あるとき、昼にいつものようにテレビを見ていると、今は終わっていますが「笑っていいとも」という番組でタモリさんがものすごい芸を披露していました。

ほんの十秒程度で十項目ぐらいの単語を暗記し、正確に順番どおり答えたのです。そして、「反対からも順番どおり答えられる」と言ったかと思うと、もう一度その項目を暗記しなおすわけでもなく、正確に逆の順番で暗記した項目を答えました。

難関試験で重要となる暗記

難関といわれる資格試験では、どうしても暗記しなければいけないものが多数あります。受験生は皆いかに楽に覚えていられるか、いかに忘れないように覚え続けていられるかについて常に悩んでいます。

タモリさんが披露した芸は、普通の人がみたら「へー、やっぱりタモリさんはすごいねぇ」程度の印象だと思いますが、当時の私にとっては「これだ!このカラクリを知りたい!」とかなり衝撃を受けつつ、受験の突破口を見つけたような思いでした。

実際、タモリさんも船舶免許かなんかを取るにあたってこの芸を身に付けたという話をしていたような覚えがあります。

古来より存在する記憶法「場所法」

タモリさんは「朝起きてから家を出るまでにやる一連の動作に項目を結びつけた」と説明していました。

朝起きて(寝室)、顔を洗い(洗面所)、トイレに行き(トイレ)、朝ごはんを食べ(リビング)・・・自分の生活パターンで大体いつも同じ順番で部屋を移動していると思いますが、その部屋ごとに項目を結びつけることで忘れないようにしていたのです。

この方法についてネットで調べていると、「場所法」という記憶術だということがわかりました。

記憶術は何らかの忘れにくいものと覚えたいものをイメージによってくっつけるというのが基本ですが、場所法は忘れにくいものを何らかの自分がよく目にする場所とする方法です。

イメージでくっつけるところにコツがいりますが、自分が普段から通っている場所や家の中等々、思い起こしてみると意外なほど覚えている場所はたくさんあります。私は、自分が覚えているあらゆる場所にテキストの目次項目を全て結びつけ、専門学校の全テキストの目次をその場所を思い起こせば思い出せるようにしました。

続きはまたの機会に。

 

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