物語にはどの程度の表現方法があるのか
小説、マンガ、映画等々、物語を表現する方法には色々なものがあります。物語を表現する上で必ずしも文字を使う必要はないと考えたとき、どの程度の表現方法があるのでしょうか。
物語と聞いてまず思い浮かべる表現方法は文字による表現です。次に映像や絵という視覚に訴える表現。次に、音による表現。そして変わったところでは匂いや味による表現にも物語を見出すことができるかもしれません。
①文字による表現
物語の代表として、文章による物語があります。文章による物語には、事実を基にしている物語と、事実を基にしていない架空の物語があります。小説は架空の物語であることがほとんどですが、ノンフィクションや論文のように事実に基づいた物語もあります。
また、詩による表現も一つの物語ですが、小説とは違い、音による表現も混ざっており、独特の表現方法となっています。
②映像や絵による表現
視覚的な表現方法として、純粋に視覚のみの表現としては絵画です。絵画にも物語が潜んでおり、一つの物語の表現方法と言えます。視覚と文字による表現の混合が漫画になります。そして、視覚と音による表現としては映画やドラマ等々映像による物語の表現です。
③音による表現
音による表現としては音楽となりますが、音楽に文章が組み合わさると歌になります。音楽や歌は僅か数分(場合によっては数十分)の中に一つの物語を入れることになり、詩と比較して音と言葉の比重が逆転しますが、詩に近い物語の表現方法になります。
④匂いや味による表現
匂いや味の物語としては料理になりますが、料理を物語と定義するばあい、視覚的な美しさも重要になります。しかし、料理を物語とするのは違和感があるかもしれません。
芸術作品は全て一つの物語
芸術作品といわれるものには今紹介したものの他にも様々なものがあります。写真や、陶器や彫刻のようなものとしての作品など。その全て、すばらしいとされる芸術作品にはすべからく物語を有しており、多かれ少なかれ物語を感じさせるからこそ、感動を呼ぶのではないでしょうか。