物語で人を感動させるポイント3選。自分が何に感動するか

自分が何に感動するのかを考える

物語において、読んでいて感動するポイントをいかに自然に作れるかは重要な部分だと思います。感動ポイントを作るのがとても上手だと思うのはワンピースです。ワンピースは途中までしか読んでおらず、読んでいたのはもう数年前の話に成りますが、この作品で何度泣かされたかわかりません。

今回は、あくまで私見ですが、人が思わず感動してしまう鉄板のポイントについて書いてみたいと思います。

①動物のけなげな姿

飼い主と動物の信頼関係と、飼い主を助けるために身を挺して命を落とす動物や、逆に飼い主が何らかの理由で動物の前から姿を消したにもかかわらずけなげに飼い主を待ち続ける姿は、胸を打ちます。

動物は人間のように計算できず、周りの状況を客観的に判断することもできないため、愚直さが際立ちます。読者から見れば当然あきらめるような場面でも動物であるがゆえにあきらめずに不幸に向かって突き進んでしまったりする悲哀も感動するポイントになります。

②素直で純粋な子供の心

動物と近い理由から、子供の素直で純粋な気持ちから生まれる行動についても、鉄板の感動ポイントになります。子供も動物同様、周りがよく見えていないがために、大人であれば当然に理解しあきらめるような場面でも、愚直に希望を持っていたりします。

叶わない希望を持ち続ける姿も悲しい感動を呼びますし、あきらめずに希望を持ち続けた結果、奇跡が起きて希望が叶うという展開でも感動を呼びます。

③家族・親友・チームの絆

愛と友情は物語のメインテーマになる要素ですが、いがみ合っていた家族が危機的状況で結束するとか、親友に裏切られたと思い込んでいたら、その親友が相手を守るためにあえて裏切ったように見せかけていたとか、個々で見るとどうしようもない人間が互いに協力し合って普通ではできないことをやってのけるとか、複数の人間が互いに相手のことを思いやり、何か大きなことをする様子も鉄板の感動ポイントになります。

ポイントは複数の主体の係わり合い

共通するのは、人と人(もしくは動物=意思を持った主体)との係わり合いから感動ポイントが生まれているという点です。例えば、主人公が死ぬような思いをして障害を乗り越えるという物語も感動ポイントがあると思いますが、純粋に自分のためというよりは、誰かの死をきっかけにとか、過去の不幸な境遇を脱するためとか、はじめは自分のためだったけど途中から誰かのためになるとか、感動ポイントを生む時には必ず複数の主体の係わり合いがあります。

 

 

 

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