ザ・ゴール第二章を分析。問題解決の鍵となる人物ジョナの登場

最重要人物ジョナの登場

ザ・ゴール第二章では、この物語のセントラル・クエスチョンである工場の立て直しの鍵を握るジョナが登場します。登場するといっても、主人公の回想シーンで、実際に登場するのは第三章です。

ただ、この回想シーンでジョナは主人公に重要な情報を与えていますが、ジョナは多忙で、会話をする時間はほとんどないという設定により、ジョナから得られる情報は非常に限定的です。ジョナがこのタイミングで全ての答えを語ってしまうと物語が成立しませんし、主人公が自分の力で解決することができず、物語として面白くなくなってしまいます。

ジョナの言葉を思い出し自ら考える主人公

第一章後半から始まった重要な会議で話されている内容と、ジョナが語った内容は、同じように会社の状況を改善することを目的としていたはずなのに、全く違うものでした。

主人公は会議を抜け出し、ジョナが与えた重要な情報「会社の目的は一つしかない」という言葉に沿って、会社のたった一つの目的を考えます。そして答えを見出します。

答えを見つけたことにより次の障害が現れる

主人公は、会社の目的である「お金を儲けること」に気付きましたが、そのことによって新たな疑問が現れます。

どうやったら、会社がお金を儲けるという正しい方向に向かっているのを評価できるのかという点です。工場では、いかに効率よく製品を生産できているのかの指標はたくさんありますが、それで本当にお金が儲かるのかということは工場の指標を見てもわかりません。

しかし、工場を立て直すには、会社の目的に沿って工場を動かす必要があります。

第二章は、第一章の問題の明確化

第二章では、第一章で設定された「工場の立て直し」という目標に対して、主人公に何が必要なのかが明確化される段階でした。

この章で現れたジョナにより、大きく解決の糸口は見えてきますが、ジョナとは空港で久しぶりに会っただけで、連絡先もすぐにはわかりません。

この物語は、最初に大枠の問題があり、解決することによって次のより詳細な問題が表れるという構成をとっています。第二章では会社の唯一の目的が明らかになり、その目的を果たすための指標についての問題が新たに生じたところで終わります。

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