面白い物語に共通する気持ちよさ
読んでいて、見ていて面白い物語の一つの類型として成長する、レベルアップするというものがあります。もっともダイレクトにその気持ちよさを追求しているのはRPGです。
RPGはゲームですがゲーム全体が一つの物語となっているゲームです。次によく見るジャンルが漫画です。ドラゴンボール、キンニクマン、ワンピース等々インフレ的に強くなっていく様子が非常に気持ちいいです。
この気持ちよさに目を付けて、ラノベにしているのが最近流行っているゲームの世界をベースにしたラノベです。
気持ちよくなるために必要な苦しみ
自分が気持ちよくなる瞬間は色々あります。願いが叶った時や、困難を乗り越えた時、自分の行動によって人に感謝された時や、人が喜んだ時、そして自分の成長を実感した時もやはり気持ちがいいです。
今回の記事のテーマにした成長したことを実感する気持ちよさを感じるためには、どうしても成長の過程で苦しむ必要があります。
RPGでもレベル上げは苦行に例えられますが、単調なレベル上げに耐えて、全然倒せなかった敵が倒せるようになると嬉しいです。
空腹は最高のスパイスという言葉がありますが、同じように苦しみがあって初めて気持ちよさがあるのではないでしょうか。
日々の生活も悩みの連続とつかの間の幸せ
考えてみれば、日々の生活も絶え間なく何かしら不満を抱え、悩みながら生きていますが、だからこそふとした瞬間に幸せを感じたり、他人のささやかな心遣いに気づいた時に思わず感謝してしまったりします。
他人に感謝すらできなくなるほど心に余裕が無くなる時もありますが、同僚と愚痴をネタに憂さ晴らしできるのも、日々の苦しみがあり、その苦しみを共有できる仲間がいるからこそだと思います。
例えば宝くじで大金が当たり、一生働かなくてよくなる生活を夢見たりすることはあります。でもそのような夢が現実になり、一生涯誰ともかかわらず一人で好きなことだけをしている生活が送れるようになったとして、自分が想像しているような幸せに満ちた生活になるのか時々疑問に思うことがあります。
物語を創るうえでも、苦しいと思ったら幸せだったとか、幸せだと思ったら苦しかったといった展開は意識していきたいと思います。