プロットとは?ストーリーとプロットの違い。因果関係を簡潔にまとめる。

物語を書く前にプロットを作れとよく言われるが

中学生の頃の物語の作り方で、いちいちプロットのようなものは考えておらず、とりあえず書き出して思いつくままに書いていた覚えがあります。

しかし、物語を書く前にプロットをきちんと作らないといけないと言う話をよく聞きます。一方で、プロットというのがどういうものなのか、プロットにはどんな要素が必要なのかといったことについては明確にこれだというものに出会ったことがありません。

プロットとは因果関係をまとめたもの

Wikipediaによると、プロットとは物語の出来事を因果関係でまとめたもののことのようです。こういう出来事があった、だからこういう出来事が起こったというような感じで、出来事を因果関係で結びつけるとプロットになるようです。

物語の背景とか、登場人物のキャラクター設定とかそういったものもプロットに入るのかと思っていたのですが、それはプロットとは別物で、プロットによって物語の大枠が決まった後にキャラクター設定を考えたり、プロットを考えるにあたって付随的に物語の背景を考えることになったりするようです。

アナと雪の女王に見るプロット

Wikipedia先生はなぜかアナと雪の女王が大好きなので、Wikipediaから引用すると、プロットとはこんな感じのようです。

宮殿の一室。アレンデール王国の王位継承者、エルサ (8) の寝室である。 まだ夜が明けて間もない。エルサは眠っている。 そこへ妹のアナ (5) が入ってくる。アナは一緒に遊んでくれるよう催促するが、眠気の覚めないエルサに断られる。そこでアナはこう切り出す。 「雪だるま作るのはどう?」 エルサは魔法が使えるのである。魔法とは氷の魔法であり、エルサは手から冷気を出して一瞬で雪を作ったり、ものを凍らせたりすることが出来る。そして、そのことはエルサとアナだけの秘密である。 アナは手を引っ張ってエルサを舞踏室に連れて行く。はしゃぐアナをエルサが制止する。 アナがせがむと、エルサは氷の魔法を使い始める。

Wikipedia先生は「A。だから、B」というのがプロットであって、「A。それから、B」という展開はストーリーだと冒頭で言っていますが、このプロットの中にある、「エルサは眠っている。そこへ妹のアナ(5)が入ってくる」という部分は、「A。それから、B」という展開な気がします。

厳密に「A。だから、B」のつなぎにこだわる必要は無いのかもしれませんが、ちょっと矛盾を感じます。

「A。だから、B」にこだわると以下のようになるのではないでしょうか。

早朝だからエルサは眠っている。
アナは起きていてエルサと遊びたいからエルサを起こしに行く。
エルサは眠いから、アナの誘いを断る。
アナは遊びたいから雪だるま作りを提案する。
エルサは氷の魔法が使えるから雪だるま作りならやりたいと思う。
氷の魔法は二人だけの秘密だから、二人は舞踏室でこっそり遊ぶ。
アナがせがむから、エルサは氷の魔法を使う。

全てが因果でつながるときれいなのでしょうが、このプロットの例では「A。だからB」の部品が散らばっているような印象を受けます。おそらく、それでもいいということなのだと思います。この土台をベースにきちんと整形していくのが物語を作るということになります。

 

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