感情移入ができる背景設定の3つのポイント

物語を作るうえで必要な背景設定

物語に思いついたすべてのことがかければいいのですが、いろんな背景やそのキャラクターの設定すべてを物語の中で表現しようとすると、キャラクターが不自然に冗長な語りを始めたり、文章中にやたら説明的な内容をはさんだ結果、物語のテンポが悪くなったりします。

そこで、物語の外で背景をできるだけ詳細につくり、その背景から来る行動やセリフを表現する事で、そのキャラクターをよりリアリティのあるものにして背景情報も小出しに明らかにしていく必要があります。

感情移入するためのポイント

背景設定に感情移入するためにはいくつかポイントがあると思います。

ポイント①欠点がある

人間誰しも長所と短所があり、自分の短所をコンプレックスに感じている人も多いと思います。完全無欠で人格者ですべてにおいて非の打ち所のないキャラクターを作ってもいまいちリアリティがありません。

一見非の打ち所がないけど実は裏の顔が残酷とか、すごい妄想癖があるとかなんらか欠点を持ち合わせる必要があります。

ポイント②何かいいところがある

逆に欠点しかないと、もうただの悪役で全く感情移入できません。一つでいいので何かとりえがある必要があります。そしてそのたった一つのとりえが物語のキーとなる面白い物語も多々あると思います。

ポイント③過去に悩みを抱えている

これも、物語を進める上で納得感を得るために必要な要素だと思います。例えば、何か必要以上に執着したり、感情的になったりするという演出を間に挟み、後のほうで過去の経験からそういう行動に出ていたというのが明るみになるようなケースです。

今までただのむかつく人物だったのが、理由が明らかになる事で一気に親近感が沸くといったような効果を狙ってこのような背景設定はよくあるパターンだと思います。

背景設定の内容が結局は大事

なんだかんだとポイントを満たした背景設定を考えたとしても、背景設定の内容が結局は大事になります。そして一度決めた背景設定からブレることなくキャラクターを動かさないと、最初と最後で性格が全然別人になってしまっていることは長い期間かけて物語を作っているとありえる話だと思います。

 

 

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