サガ フロンティア T260G編ロボットの忠実さとエンディング回収

主人公ごとに別個のストーリーが展開するサガフロンティア

はるか昔の話ですがスクエアと言えばファイナルファンタジーという王道RPGのメーカーと言うイメージがあった時期があり、SAGAシリーズというSF要素も入ったファンタジーRPGがゲームボーイで発売され、非常に人気が出たことから、新たにサガシリーズとしてまったく別のシリーズが確立しました。

今では、ファイナルファンタジーほどの存在感はありませんが、サガシリーズはスクエアエニックスの代表的なシリーズとして確固たる地位を確保しています。

サガシリーズは、私の個人的な感覚ですが、既存のRPGというのはこういうものだという概念を壊す方向にチャレンジしているシリーズだと思います。一番特徴的なのはレベルと言う概念がなく、各能力値は確率でたまに成長していくという方式になっています。

また、技もレベルという概念がないので、一定レベルで習得するわけではなく、閃くことで習得できます。これも確率でたまに習得することになります。

大きく、ゲームボーイの魔界塔士Sa・Gaのシリーズ、ロマンシング・サガのシリーズ、サガフロンティアのシリーズがありますが、サガフロンティア1作目では様々な7人の主人公ごとにラスボスまで違うストーリーが展開され、エンディングも主人公ごとに違うというゲームになっています。

T260Gというロボットの物語

サガフロンティアの中で、T260Gというロボットが主人公の物語があります。重大な任務を忘れてしまったロボットが任務を思い出すために冒険し、任務を思い出す過程で世界を破滅させる破壊兵器(ラスボス)も同時に起動させてしまい、世界を救うために任務を遂行してエンディングを迎えるというものです。

この物語のオープニングは任務を忘れるきっかけとなった当初任務の失敗の場面から始まります。敵にやられる緊迫感のある描写から、のどかな村の風景へと移り、T260Gを復活させてくれた子供達の部下としての生活が始まります。

T260Gは破壊兵器を破壊するという重大な任務を遂行したことで、自らの存在意義も失われるため、機能停止(≒死)するはずでしたが、ここで、子供の部下だったという最初の設定が生きてきます。

T260Gを復活させた子供は、任務を思い出す旅にT260Gを送り出す時に「ぜ~~~ったい帰ってこいよ!」と言って送り出しました。T260Gはその命令に従い、復活した村に戻りその後子供の部下として幸せに暮らした。

この物語はエンディングの仕掛けがすばらしいです。子供とロボットというともにある意味純粋な要素の組み合わせは鉄板の感動を呼ぶ仕掛けになります。純粋な要素としては、ロボットのほか、動物なども同じような効果があります。

 

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