HEROESシーズン3を見終わった感想【ネタバレ注意】

HEROESシーズン3を視聴して考えたこと

昨日、アメリカの人気ドラマHEROESのシーズン3を見終わりました。dTVで8月14日まで無料で視聴可能で、シーズン4で一旦完結するため、毎日できるだけ見るようにしていましたが、最長の25話あるシーズン3がやっと終わりました。

最後まで見て思ったのは、はるか昔、ほぼリアルタイムでレンタルDVDを借りてみたシーズン1がやはり一番面白かったです。まあ、シーズン1がすごく面白かったので続編ができたのでしょうが、シーズン2はラスボス的存在のサイラーが能力を封じられていて、いまいち緊迫感がない感じでしたし、シーズン3ではサイラーのキャラがブレブレでサイラーがちょっとかわいそうになるぐらいでした。

シーズン3は前半と後半で一つのシリーズとして成立している

シーズン3は、前半が死んでいたはずの主人公ピーターの父親が復活しラスボス的存在になるという超展開。しかも、前半の最後に不死身設定なのになぜか死にます。途中から不死身人間は後頭部が急所という後付設定が生まれ、それも「えー?今までそんな設定なかったよね?」って感じで視てました。

後半は、ネイサンが能力者狩りを行い、最初はネイサンvsピーターと他能力者達という構図が生まれ、そのうちネイサンは能力者狩りの過ちをみとめ、ピーターたちと協力します。今度はネイサンの部下だったダンコという軍人がラスボス的な存在になり、サイラーとダンコが手を組んだり裏切りあったりしながら、最終的にダンコもサイラーに陥れられます。最後はサイラーラスボス設定に戻って、シーズン3後半のキーパーソンだったネイサンを殺して終わります。

ネイサンは殺されますが、変身能力を獲得したサイラーをマットの洗脳能力でネイサンと思い込ませ、サイラーがネイサンとして復活するというオチでした。

魂とは?考えさせられるラスト

シーズン3はシーズン4前提で全然終わった感がありませんでした。途中から、「あと数話でどうやって収束するんだ?」と思いながら視てましたが、結局最後まで収束しなかった印象です。

特に、ネイサンが殺され、サイラーがネイサンになるというラスト、母親であるアンジェラが、それでネイサンが復活したと考えているところが個人的に???とハテナマークでいっぱいになってしまいました。

確かに、サイラーはサイコメトリーの能力も獲得しているため、ネイサンの持ち物からネイサンの過去の記憶を読み取ることができます。サイラーがネイサンの記憶を元に、自分をネイサンだと思い込んだらネイサンのように見えるでしょう。

ただ、母親は心情的にそれでネイサンが復活したと思うでしょうか?結局は別人です。サイラーはサイラーです。ネイサンの魂は天に召されました。

アンジェラは子供すら目的達成の道具としか見ていない冷酷なキャラということなんでしょうか?子供を守るために親はなんでもする的な主張を繰り返していましたが。最後にかなり違和感がありました。

やはり能力者を上手く構成に組み込むことは難しい

シーズン3では、強力な能力を持っていた能力者がかなり弱体化させられました。全能力コピー可能な主人公のピーターは吸収能力を持った父親にすべての能力を奪われ、コピー能力は1つの能力だけ、別の能力をコピーすると前の能力は消え、上書きされるという能力になりました。また、私の中で最強と思う時空コントロールができるヒロは、これまたピーターの父親に能力を吸収され、しばらく普通の人になった後、時間を止める力だけが復活しました。ただ、それも無制限ではなく、最後は使いすぎて倒れてしまっていました。さらに、不死身のクレアは後頭部に弱点ができました。

不死身すら消滅できるブラックホール生成能力の人はすぐ自殺してしまいましたし、超高速移動が可能なダフニは使い勝手がよすぎる能力が物語の構成上都合が悪かったのか殺されてしまいました。

やはり、強すぎる能力を長期間物語に存在させ続けると、「この能力で簡単に解決できるんじゃ?」という視聴者が感じるポイントが多々出てきて、物語の構成上管理が難しくなります。弱体化の過程が強引過ぎる印象もありましたが、やむをえない措置なのかもしれないと思いました。それでも、「え?あの能力使えばいいんじゃないの?」と感じるシーンは結構ありました。

シーズン4は今からですが、ファイナルシーズンなので一応の決着があるはずです。色々と不満はありますが最後はどうなるのか楽しみです。

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