黒歴史を黒歴史で上書きする(10ページ目)。

中学生の頃の黒歴史小説の改善を考える

9ページ目の記事からの続きです。

まずは中学生の頃の小説をそのままテキストに起こしてみる

中学生の頃の小説の10ページ目を体裁を整えつつ打ち込んでみます。

バークが突進する。そして愛用の剣で切りかかった!
(インプの回避は9、混乱状態なので-1 9-1=8 バークの攻撃力は2D+5。2Dの出た目は10!10+5=15 攻撃命中!)
「うぉりゃー!」
ザク!深々と剣がめり込んだ。
「ギャ!」
インプはあまりの痛みに正気に戻る(現時点でのインプの生命点残り4!)。
しかし、正気に戻ってもミュサイが一撃を加える。誰もがそう思っていた。だが…。突進したはずのミュサイが倒れている。
「ミュサイ!」
もしもの時のために控えていたライクが叫ぶ。
その間、誰もがミュサイを見ていたのが失敗だった。
「ケケケ……よくもやってくれたな……この森の門番は俺だけじゃねぇ。ゆっくりと地獄のショーを楽しみな」
インプはそういうと、どす黒い岩笛(オカリナ)を取り出す。
「邪悪なる森を守りしわが友よ、ここに集え!」
インプ語で呪文のようなものを唱え、岩笛を吹きだした。
「みんな、気をつけて意志をしっかりと持ってください、邪悪な波動がまともに来ますよ!」
ライクが叫ぶ。

物語としての修正点を考える

ライクの役割は基本的にバークが担います。バークは初歩的な神聖魔法を使うことができますが、基本的にはファイターです。レイトも神聖魔法を使えるものとして、回復役は二人で分担するイメージになります。

森の門番は、表現としておかしいので、森の番人に修正します。あと、この次のページとあわせて、邪悪な波動とバード(吟遊詩人)の歌とのぶつかり合いの演出がありますが、そもそも仲間を呼ぶためにオカリナを吹いたのであって、ティルトもいなくなりましたし、波動のぶつかり合いの描写は省略します。結果、最後のライクの叫びも不要です。

森の深部への行軍と魔物の初遭遇、今ならこう書く

今回はこのように修正します。無駄を省くとだいぶ短くなりました。

インプの混乱に乗じてバークが切りかかる。
防御体勢を取れないインプの肩の辺りにざっくりと剣がめり込んだ。
「ギャ!」
あまりの痛みに正気に戻るインプ。
「ミュサイ!」
バークはとどめの一撃を入れてもらおうとミュサイを呼んだが返事がない。
バークが後ろを振り返るとミュサイが倒れている。
(さっきの毒か!)
その一瞬の隙を突き、インプは肩で息をしながらオカリナを取り出した。
「邪悪なる森を守りし我が友よ、ここに集え!」
インプ語で呪文のようなものを唱え、オカリナを吹いた。
「この森の番人は俺だけじゃねぇ。地獄のショーを見せてやる」

次のページは集団戦闘へ移行します。

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