真実は闇の中。英雄は本当に英雄だったのか
ファイナルファンタジータクティクス(FFT)は1997年にプレイステーションで発売されたゲームですが、非常に複雑なストーリー。歴史から消えた英雄が主人公です。すばらしい音楽とあいまって、重厚な雰囲気とともに映画のように物語が始まります。
現代の歴史家の視点から中世時代の獅子戦争と呼ばれた戦争の物語が語られます。歴史書ではディリータという青年が獅子戦争を終結に導いた英雄とされていますが、本当はそうではなく、歴史の記録になかった人物が獅子戦争を終結に導いたということが、長年教会が秘密にしていた文書によって明らかになったとのことです。
本当は何が起こっていたのか、実際に起こったことを追体験する形でゲームが始まります。
物語の始まりは修道院から
修道院で王女が祈るシーンから始まり、傭兵が迎えに来ます。追っ手が迫っているようで皆焦っています。
追っ手が来ないうちに逃げようとしていましたが、追っ手が追いついてしまい戦闘に入ります。
戦闘には勝利しますが、王女はさらわれます。英雄ディリータに。
ディリータが歴史に登場する場面へ
五十年戦争に敗北し、治安が悪化した領地で騎士団対盗賊団の激しい争いが街中で繰り広げられます。騎士団の中には、英雄とされたディリータとこのゲームの主人公であるラムザがいます。ディリータとラムザは友人のようです。
20年経っても印象に残る名作
ストーリーが長いので、プレイ動画を見ることでストーリーを思い出しながらシリーズとして少しずつ物語を記事にしていきたいと思います。
ゲームはシミュレーションRPGで、仲間を集め様々なジョブを獲得する事で仲間を育てていくことで多彩な戦闘が可能になるという面白いゲームでしたが、ストーリーも非常によくできていて、なぜラムザは歴史から姿を消してしまったのか、教会はなぜラムザを敵視することになったのか。様々な謎がゲームを進めるに連れて明らかになっていきます。
ゲームが生まれた当初、単純な勧善懲悪の物語が多かった家庭用ゲーム機の物語は、プレイステーションの時代まで十数年の時を経て、善とは悪とは、善は本当に善なのか、悪は本当に悪なのか、といったより現実の世界に近い物語のゲームが現れるようになりました。FFTはそんなゲームの一つになります。