人間はフルーツだけでも生きていけるのか
私がライフスタイル革命という本に出会ったのは、今から10年以上前になります。この本はすでに絶版となっており、絶版になってすぐの頃は定価の何倍もの値段で中古で販売されていましたが、今ではかなり安価に手に入るようです。
ザ・ゴールもそうですが、読んでいて、常識を覆される本というのがたまにありますが、この本も私の中でそんな本の一つです。
この本で主張されていることは、「もともと猿の一種である人間は、本来は肉や穀物といった火を使わないと食べられないものではなく、生で食べても問題ない果物や野菜を食べる生き物である」ということです。
まだ火を使えなかった原始の時代、我々人類は今チンパンジーやゴリラがそうしているように、バナナやオレンジのようなフルーツを主食として生きてきました。
しかし、人口の増加に伴い、果物は枯渇しエデンの園を追われる事になります。
人類は穀物や肉を「やむを得ず」食べられるようになった
今の人の主食は、米やパンや麺といった炭水化物になりますが、これらは火を使わないと食べられません。人間は火の活用によりこれらの食べ物を食べられるようになり、爆発的に人口を増やすことに成功しました。
しかし、これらの食物は人間が本来食べる食物ではないため、穀物だけ、肉だけ食べていたら病気になります。一方で、フルーツは人が本来食べるために作られている食物であるため、それだけ食べても病気になることはありません。
バランスのよい食事というのは、フルーツのみの食生活を送れなくなった人類がやむを得ず穀物に手を出した結果、必要になった考え方です。
この仮説に基づいて、本当にフルーツだけを食べて生活している人がいます。数年間、水すら飲まずにフルーツだけで生きている方ですが、常人よりもはるかに健康なようです。このことからも、フルーツが本来人が生きるためにこの世界に存在している食べ物であることがわかります。
朝はフルーツのみが通常
フルーツだけしか食べてない方もおっしゃっていますが、もはや穀物と肉を食べて長い間経過してしまった人類は、フルーツのみの生活に急には適応できなくなっています。
ただ、フルーツこそ一番体にいい食べ物であるということは変わっていません。この本を読んでから、かれこれ十年以上経ちますが、朝は基本的にフルーツのみの食生活になりました。
ご飯の準備も簡単で、食べる時間も短いですし、午前中の集中力も高まっている気がします。「朝ごはんをしっかり食べよう」とよく言われますが、ご飯をお腹いっぱい食べると普通は眠くなります。それだけ消化という作業は体に大きな負担がかかっているのです。