チーム戦とソロプレイの違い。ビジネスにも関係アリ

チームで戦うかソロで戦うか

オンラインゲームではソロプレイヤーとチームでプレイする一般的なプレイヤーがいます。

基本的にオンラインゲームは複数のプレイヤーが協力してゲームを進めることが面白いポイントの一つでもあるため、協力することを前提にゲームが作られています。ソロプレイヤーはそういったゲームの仕組みを踏まえたうえで、あえて一人でプレイするプレイヤーのことです。

現実世界のビジネスでも大企業は組織的にビジネスを進めていきますが、中小企業はソロプレイヤーのように個々が単独で動いていることが多いと思います。

ソロプレイヤーを職人のような単独で仕事を請け負っている個人事業主、一般プレイヤーをサラリーマンと捕らえてもいいかもしれません。

チームには役割がある

チーム戦を行う場合、チームには必ず役割があり、各プレイヤーは自分の役割に特化した成長を志向します。

これは、ここのキャラクターを別々のプレイヤーがプレイする場合も、一人のプレイヤーがチームを編成して動かす場合も共通する役割分担です。

RPGでよく見られる役割は3つないし4つあります。

・タンク(ディフェンダー)

盾役とか壁役とか言われる役割です。敵の攻撃を受け止める役で、この後説明するアタッカーやヒーラーを守ります。

必要な特性は、敵の攻撃を受け止める耐久力もしくは攻撃をかわし続ける回避力、敵の攻撃をこちらに向ける挑発などのスキルです。

・アタッカー

敵を殲滅する攻撃役です。必要な特性は敵を殲滅するための攻撃力、敵の足止めを行うスキルなどです。

アタッカーの中には、魔法のような範囲攻撃を行うタイプや、単体への攻撃特化したタイプなど、複数のタイプがある場合もあります。

アタッカーは攻撃のための能力に特化する必要があるため、総じて攻撃を受けると脆くやられ易くなります。

・ヒーラー

タンクやアタッカーを回復する役です。回復力、スピードが必要になります。また見方の能力を向上させる支援のようなスキルもこの役割の担当になります。

ヒーラーは攻撃力も耐久力もないタイプですが、その存在がチーム全体の生死を左右する重要な局面も多々ある役割になります。

ビジネスに例えると

ビジネスでは、「優秀な人材」という表現をよく使いますが、個人的には「優秀な人材」という表現の時、上記の例えで言うなら「タンクとしてもアタッカーとしてもヒーラーとしても優秀な人材」というイメージになっている気がします。

どちらかというとソロプレイヤーが志向するようなスキルセットを持つ人材です。ソロプレイヤーは全て一人でこなす必要があるため、全てに秀でる必要があります。

しかし、実際には「優秀な人材」という表現は大企業のような大規模組織で使われることが多く、その場合はソロプレイヤーとしての優秀さではなく、各役割に特化した優秀さを持った人材がチームとなったほうがはるかに効率が上がると思います。

なので、本当は「優秀な人材」のようなイメージ(なんでもそつなくこなす)ではなく、「この分野に関しては圧倒的に詳しいが、他はからっきしダメな人材」が大規模組織には必要になってきます。逆に人が少ない小さな組織では何でもそつなくこなす人が何でも屋をやって日々業務をこなす必要に迫られています。

ところが、最初から大企業の企業など存在せず、普通は中小企業から大きくなるため、当初の惰性のままそつなくこなす人材ばかりを集めようとし、組織が大きくなるがゆえの間接コストの増大に対して、戦う人材が中小企業と同じようなことをやってコスト競争力で中小に負けるといったことが往々にしてあるような気がします。

中小企業から大企業への脱却にはそういった考え方の転換が必要になるのではないでしょうか。

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