宇宙を舞台とする物語の難しさ

宇宙を舞台にする物語

異世界というとファンタジー世界が定番ですが、宇宙も異世界です。宇宙空間は実在しますが、現時点で宇宙(他の天体)で生活することはできず、実際の宇宙での生活がどのようなものか経験した人はいません。

ファンタジー世界と宇宙の舞台の違いは、ファンタジー世界が魔法という現実にはない要素を舞台装置として用いているのに対して、宇宙は現実には存在していない科学技術を不可能なことを可能にする舞台装置として利用すると言う違いがあります。

また、ファンタジー世界の定番は中世ヨーロッパのような世界観になり、剣のような武器が一般的ですが、宇宙を舞台にする場合には遠い未来の世界観になるため、銃火器が充実します。

機動戦士ガンダムに見る宇宙の設定の難しさ

機動戦士ガンダムはコアなファンが多い名作ですが、その初代は1979年に始めて放送されており、実に40年近く前になります。

当時、今のように無線で携帯できる電話が生まれることはおろか、ディスプレイがあるパソコンがちょうど世の中に生まれた頃で、一般的にはパンチカードでコンピュータに読み込ませる、出力させる時代でした。

なので、初代の機動戦士ガンダムを見ていると、ホワイトベースの艦長ブライトノアは指令を出す時コード付の内線電話のような機械を使って指示を出していますし、コンピュータからの出力情報はパンチカードで表現されています。

このように、われわれが想像する遠い未来の生活は、あくまで現在の生活をベースにしており、時間が経った後振り返ってみてみると、非常に不自然に見えてしまったりします。

この点、全く時代は関係ないファンタジー世界はそのような不自然さが生じることはありませんが、逆に今だからこそ想像できるファンタジー世界の生活というのはあると思います。

どこまで人類が拡大しているのか

宇宙を舞台とする場合、宇宙のどこまで人が進出しているのかである程度科学技術の進み具合が異なってきます。ガンダムは地球の周辺に留まっており、あまりワープのような技術は出てきていませんでしたが、銀河英雄伝説のように地球は辺境の一惑星に過ぎないというぐらい宇宙に進出しているとワープ航法のような技術は必須になります。

 

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