料理をテーマにした物語。人間の欲求に根ざす

物語のテーマとしてメジャーな料理

料理の物語は漫画ではかなりメジャーなジャンルです。物語の構成として、どうしても勝負になってしまいがちですが、最近では食戟のソーマというのがアニメ化されていますが、元は漫画作品です。

古くは美味しんぼミスター味っ子が強く印象に残っています。動物である以上食べるという行為を避けて通ることはできず、万人に共通のテーマです。

ブログのテーマでもグルメをテーマにしたものはメジャーで人気もあります。それだけ、食べることは多くの人にとって興味の対象になります。

ただおいしいものを食べているだけでは物語にならない

料理を食べておいしいというのは、人にとって幸せなひと時ですが、物語として成立するためにはただ食べておいしかっただけではダメです。そこには障害も変化も課題もなく、受け手に訴えかけるものがありません。

一番一般的な展開は料理勝負を繰り返すパターンです。これは、漫画作品が多いことが関係していると思いますが、料理勝負を繰り返すのは、スポーツ漫画等と同様、勝負と一つの区切りとしていつでもやめることができますし、いつまでも続けることも可能です。この要素が漫画作品には都合がよく、人気があれば続けられ、人気がなければ打ち切りやすいというメリットがあります。

このほかにも、料理を作るために入手困難な食材の獲得に挑むというのも、障害を乗り越えると言う物語を生むことができます。

また、料理によって悩みを解決したり、つらい気持ちを癒したり、料理をきっかけとして障害や課題を解決するというのも一つの物語になる可能性があります。

このように、おいしい料理を作ることができる主人公がおいしい料理を提供するだけだと物語にはなりませんが、料理をきっかけに何か変化や成長が起こったり問題が解決したりといった要素が絡むことによって物語として成立します。

料理を描写する難しさ

料理をテーマにした物語では、その料理がどのようなものなのかを伝えることが重要になります。この点、食レポのような表現力が必要になります。文章だけよりも、絵があったほうがいいので漫画と言う表現方法、またそこから派生するアニメと言う表現は適していると思います。それでも、おいしさを伝えるには、どうしても言葉による表現が必要で、漫画でも料理の説明の部分はやたら長いセリフになりがちです。

  

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です