複数のストーリーを同時に進める難しさペルソナ4

本当の自分とはを問いかける物語「ペルソナ」

心理学用語で心の仮面を意味するペルソナ。初めて会った人に家族のように接する人はまずいないでしょうし、家族に対して他人行儀にする人もほとんどいないでしょう。

こうした、相手に合わせて自分をどこまで見せるか、見せている自分はどこまで素の自分なのか、そもそも素の自分というのは存在するのか。ペルソナの物語はそんなことを考えさせられます。

今、ペルソナ4のプレイ動画を見ていますが、かなり長期戦になりそうです。1本30分前後の動画を70本ぐらい見ていますが、ゲーム内で4月からの1年間の出来事をゲームにしたものなのにまだ8月中旬です。

この物語では、タロットカードにまつわる登場人物がそれぞれ悩みを抱え、主人公とのコミュニケーションを通して悩みを解決していくというエピソードパートが重要になってきます。

一つのストーリーを軸に複数のストーリーを走らせる

ストーリーは連続殺人事件の犯人探しというメインストーリーを中心としていますが、タロットカードの大アルカナの数だけサブストーリーがあります。

ペルソナ4の大アルカナは21種類あり、かなり複雑なストーリーの絡み合いが生じますが、ゲーム内でストーリーを相互干渉させようとすると、プレイヤーの進め方で無数の組み合わせができてしまい、収拾がつかなくなるため極力各ストーリーが干渉しないようになっていますが、ゲームの中で各ストーリーが中途半端に終わってしまわないようにする必要もあり、ゲームならではの難しさがあります。

ゲームが他の表現形態と大きく異なるのは、プレイヤーが意思決定を行うことで物語が分岐していく可能性があるということです。そここそがゲームの面白いところであると共に、物語を作るうえで難しいところでもあります。

複数のストーリーを同時並行で進めていくことで、プレイヤーが混乱してしまわないように各ストーリーの特色をはっきりさせ、インパクトのある物語を作ると同時に、それぞれの登場人物に感情移入できるようなサブストーリーを作る必要があり、その点においても難しいところがあります。

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