探偵モノの物語。主人公の頭脳が必須の物語

シャーロックホームズから連なる推理小説

探偵が主人公の物語というジャンルが確立したのはかなり昔の話になると思います。私が小学生の頃には、コナンドイルのシャーロックホームズシリーズや江戸川乱歩の明智小五郎シリーズをよく読んでしました。

これらの小説は私が生まれるはるか昔に作られた物語ですが、おそらく今でも子供が読む物語として比較的メジャーなものになると思います。

探偵が主人公になる物語は、事件を解決するという点で刑事モノの物語と同じイメージですが、刑事モノの物語は国家権力という縛りがある一方で組織的に動くため情報の収集が容易という特徴がある反面、探偵モノは自由に行動でき、公務員としての制約がないという特徴があります。

探偵モノにおける刑事は事件を早期に終わらせたいという公務員的動機により安易で的外れな推理をする役割としてよく出てきます。

物語の流れは、まず最初に事件が発生しなければ始まりません。大抵の事件は殺人事件で、どのように殺されたのかがわからない場合が普通です。

容疑者は当初は一見犯人と思われる真犯人とは別の人間が疑われ、探偵がそれを否定するために推理を進めていくという話の展開が多い気がします。

主人公は的確に推理ができる能力が必要

主人公は的確に推理を進め犯人を特定できなければなりません。このため、主人公は頭脳明晰であるという特性を外すことはできません。

ところが、最近貴族探偵という小説が現れ、主人公は推理をせず使用人に推理をさせる探偵という設定を用いています。これは、本来絶対に外せない部分をあえて外すことで今までにない独自性を出そうとする一つの手法で面白いと思います。

ただ、それはあえて外してはいけない部分を外しているというだけで、当たり前のように使える手法ではありません。探偵はやはり頭脳明晰である必要があります。

探偵の頭脳明晰というイメージから派生して、年齢的には若くはなく、ちょっと変わり者のホームズのような人物像が典型的に思い浮かびます。

そこを逆手にとって高校生や子供が探偵になった金田一少年の事件簿や名探偵コナンのような漫画が現れ、好評を博しています。金田一少年はいまや本家の金田一耕助よりも有名な存在になっているのではないでしょうか。

     

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