キン肉マンを25巻まで読んだ感想。

10月12日でキン肉マン29巻まで無料公開終了

昨日の記事でもキン肉マンに関して書きましたが、無料公開期間が終わってしまいそうなので、今日も空いている時間はほとんどキン肉マンを読んで過ごしました。

今日は25巻まで読むことができました。私にとって、王位争奪戦をきちんと読むのは未知の領域で新鮮です。

たしか、なんだかんだ最終回が気になり、一旦完結した36巻だけは大人になって読んだような気がしますが、今日読んだ辺りは初見の部分が大半でした。

相変わらず後付け設定が突っ込みどころ満載

突然今までなかった設定で強引に説明するという流れは、なんとなく最初の頃だけだったと思っていたのですが、キン肉マンは最初から最後まで物語の辻褄を合わせようという気がなく、毎回突然沸いて出たような設定で物語が進んでいっているということに、今回読んでいて改めて気がつきました。

夢の超人タッグ編での私的ベストわけわからない設定

夢の超人タッグ編では、正義超人同士の仲が悪くなって友情パワーが使えなくなります。その理由が、箱の中にはいっている正義超人を模した人形がばらばらの向きを向いているせいになっていました。

その人形がどこから来たのかもよくわからないですし、人形が勝手に動いてくっついて友情パワーが回復したりして、持っている悪魔超人が特にそれを引き剥がすとかするわけでもなく、「くっついてしまった!」と驚いているだけ。操れるというわけではないのかなと人形の意味がよくわかりませんでした。

そして、完璧超人の磁気パワー。友情パワーが人形の力で薄れてしまったせいで(?)バッファローマンとモンゴルマンの汗が鉄を含み磁気に吸い寄せられたりします。また金属が液状で体からでてきてるし、なぜ鉄の汗が体全体をコーティングするみたいになるのかも冷静に見るとよくわかりませんでした。

王位争奪戦編25巻までの私的ベストわけわからない設定

キン肉マンだけが、成長する超人パワーを持ち、火事場のクソ力は7,000万パワーもあるそうです。そして、王位争奪戦の対戦相手は5,000万パワーぐらいということだったのですが、キン肉マンが勝てるのはまあいいとしても、ミート君やテリーマンがどうして勝てるのかがよくわかりません。

ミート君がミキサー大帝に勝った要因として、キン肉マンが事前にミキサー大帝のネジを1本抜いたからというのがありましたが、正直、ネジ1本抜けたぐらいで100倍ぐらいのパワー差を覆せるとは思えません。悪魔超人編でのウォーズマンとバッファローマンは10倍のパワー差で子ども扱いでした。

こうして振り返ると、キン肉マンの戦いは火事場のクソ力で全て説明してしまっているため、他の味方の超人は数値的には全く強くならないという設定と、新たに現れる敵の超人パワーがインフレしてどんどん強くなるという設定に矛盾が生じ、その説明を強引にするため友情パワーという数値化できないパワーで勝てているという流れになっているようです。タッグとかならかろうじてわかりますが、単体で戦っても友情パワーで勝てるのはかなり強引だと思います。

つっこみ所満載の部分も含めてやっぱり面白い

つっこもうと思えばいちいちどこまででもつっこめる気がするキン肉マンですが、読めば読むほど童心に返れます。正直、今の少年ジャンプや少年マガジンの物語のほうがはるかに洗練されていて、同列にはできません。

ですが、こういう話を無邪気に喜んでいた子供の頃が自分にもあり、大人になってある程度冷めた目で世の中を見るようになってしまった今の自分から、キン肉マンを読んでいる間だけは純粋だった少年の頃に戻れる気がします。

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