ツリー構造の魅力。スキルや技術の成長を表現する。

キャラクターや技術の成長を表現するツリー構造

RPGやSLGに最近では一般的に見られる成長のためのツリー構造ですが、最初に見たのはシヴィライゼーションというSLGでした。シヴィライゼーションは人類が誕生した頃から現代までの文明を育てるという壮大なSLGですが、文明の根幹ともいえる科学技術を育てる際にツリー構造になっている科学技術を取得していく形になっていました。

例えば、アルファベット(文字)という技術を開発することに成功すると、後続する技術である法律や地図、筆記が獲得できるようになります。筆記は文学を文学は哲学を生み出すことが出来ます。

このように、基礎的な技術やスキルがより高度な技術やスキルに派生していくツリー構造は見ているだけでワクワクします。

ゴールが明確でさかのぼって考えられることの楽しさ

何か作業をする際に、自分が今何のためにこの作業をやっているのか、最終的にどういうふうになれば完成といえるのか、そういったことがあいまいな状態で作業をすることは苦痛です。これは、仕事でもゲームでもどんな場合でも作業というものが行われる場面では共通して言えることです。

物語では、この苦痛な状況をあえて設定し、キャラクターが苦しみぬいた挙句ゴール像を見出して一気に目の前が開けるといったような仕掛けとして利用されることがあります。それもやはり、ゴールが明確になるというのが快感を感じる要素であるということだからだと思います。

ツリーをあえて見せる事で先読みをさせるか隠す事で開いた時の驚きをとるか

以前読んだ「盾の勇者の成り上がり」という小説ではゲームの世界のような世界観という設定で、スキルツリーが存在していました。現実世界からゲームのようなファンタジー世界に転生した盾の勇者がスキルツリーを育てていくというエピソードがところどころに挟まれていました。

ツリーが見えている状態では、先読みが出来るため最も効率がいい成長が可能になります。これは、ゴールが明確な気持ちよさがある反面、物語を面白くする困難が減ってしまいます。一方で、ツリーの先を隠して徐々に直後の要素が明らかになるということであれば、次が見える楽しみがあるもののゴールが見えないためゴールが見える楽しさがありません。

この辺りは、特性を場合によって上手く使い分ける事で面白くできそうな気がします。

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