大きな戦いを描いた物語。赤壁の戦い、関が原の戦い

大軍同士がぶつかり合う時に生まれるドラマ

三国志の赤壁の戦い、戦国時代の関ヶ原の戦いといった、歴史の大舞台となるような大きな軍勢同士がぶつかり合うところは物語のテーマとしてよく題材となります。

誰を主人公とするか

このような大きな戦いを物語の中心に据える場合、その前後の動きまで物語の一部として取り入れる事で、大きな戦いの発端となった背景を説明することができるようになり、戦いの中で策を弄する時の伏線を張ることもできるようになります。

大きな戦いの勝利側の総大将が主人公になるのが普通かと思いきや、大軍同士の大規模戦闘では多くのドラマが生まれ、戦っている武将の一人に焦点を当てるだけでも一つの物語となります。

赤壁の戦いでは勝利側の劉備・孫権が主人公になるというよりは、策を弄した劉備配下の諸葛亮、孫権配下の周瑜が互いにライバルとして意識しつつ曹操軍を罠に嵌め、大打撃を与えるという物語が一般的です。

架空の物語では諸葛亮が魔術師のような策を使って勝利に導く演出ですが、史実では周瑜の方がうまく立ち回り曹操を撃退したようです。

関ヶ原の戦いでは、戦う前には劣勢も予想された徳川家康が勝利側の総大将であるため、徳川家康が物語の主人公になると思いきや、あまり主人公という印象がありません。

むしろ家康に肉薄して敗北する島左近や、敗北側の実質的な総大将である石田三成が主人公になっている場合の方が多い印象です。

結果がわかっていても盛り上がる

このような天下分け目の戦いという感じの大規模な戦闘は、歴史的な話であればどちらが勝ってとか、戦闘の経過とか、その後どのようになったのかとか、色々な事実は明らかになっており、結論に変化はありません。

しかしそれでも、総大将に肉薄し壊走寸前まで追い込んだり、圧倒的不利な状況から起死回生の策で逆転して勝利するなど、わかっていてもワクワクする展開が起こっています。

また、勝敗も含めて、もし敗北が勝っていたとしたらなどのIFシナリオを体験できるゲームでのプレイもこのような大会戦は面白いと思います。

  

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