失敗したということは成功にチャレンジしたということ。物語と人生に共通する重要なポイント

「成功したい」のか「失敗したくない」のかの大きな違い

物語を作るうえでも、何事もなく日々が過ぎてしまうと物語として成立しません。面白い物語には、多かれ少なかれ何らかの障害や課題があり、それを乗り越える必要があります。

物語の場合は、主人公は最終的には困難を乗り越えて成功するのが普通です。しかし人生はそうはいきません。最後まで失敗し続け、失意の中で死を向かえる可能性も十分あります。

人生で成功というと人それぞれだと思いますが、死ぬ時に充実したいい人生だったと心から納得して死ぬことができれば成功した人生だと思います。一方で、もっと色々とやっておけばよかったと後悔しながらも、大過なく過ごして死ぬ人もいると思います。

人は成功したいと思うと同時に失敗したくないと思っています。しかし、成功するためには失敗するリスクを負う必要があり、失敗しないためには成功をあきらめる必要があります。これは、例えて言うなら宝くじは買わなければ絶対に当たらないが、買っても当たるとは限らないという話です。

宝くじをはずれるの覚悟で買い続けるひとは、成功への可能性を手にすると同時に、死ぬまで当たることなく無駄に宝くじを買い続けて終わる可能性も手にします。宝くじを買わない人は成功への可能性はゼロですが、失敗の可能性もゼロです。

失敗を恐れずチャレンジせよは本当か

自己啓発系の本や成功者の話では、絶対に失敗を恐れずチャレンジする、宝くじを買い続けるほうを勧めます。それは成功した人が言うのだから当然そうなると思います。成功した人は必ず宝くじを買い続ける側だったはずだからです。

しかしその裏には、宝くじを買い続けた結果、買わなければ失うはずのなかったものを失い、失意の中で人生を終える人が無数におり、そういった人たちは表に出てきません。また、失敗してしまった人を見ても大抵の人は「それはその人の能力が足りなかったから、運がなかったから」と思い、「でも自分はそんなことはない」と思ってしまうのが常です。もしくは、「やっぱりリスクを負って成功を求めるのは間違っている」と思い、宝くじを買わないことを正当化することになります。

実際のところは、どちらが正しいのかはいえないと思います。また、宝くじは買うか買わないかですが、人生のリスクは大きく負えば大きなリターンが期待でき、小さく負えば小さなリターンが期待でき、リスクを負う程度は自分で選択できます。そのどこで折り合いをつけようとするかは人それぞれで、様々な人生があり、様々な物語が展開されているのだと思います。

 

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