人はなぜ家族を作りたがるのか。人の幸せを理解する事で物語に生かす

結婚はコスパが悪い

結婚して子供を作り、家族を作るのはなぜでしょうか。昨日の記事でも書きましたが、子供を作る事で、大きな教育投資が必要になります。大成して大きなリターンを得ることができればいいですが、引きこもりになって投資が回収できないどころか大きな負債を背負ってしまうリスクを負うかもしれません。

自分が稼いだお金は家族を維持するために使わなければなりません。自分ひとりで稼いだお金を全て使い、将来どうなるかわからない子供を作らず、家族を持たないほうが金銭的にはいい、つまりコストパフォーマンスが高いような気がします。

人は幸せにしたい人を幸せにする事で一番幸せになる

金銭的には賢い選択とは思えない、結婚して子供を作り、家族を作るという好意は、金銭的な余裕=幸せとは一概に言えないということを示しています。

お金を使って、一人で旅行したり好きなことをして過ごすだけでは、すぐに飽きてしまいますが、気のおけない仲間と一緒に何かに挑戦したり、好きな人を喜ばせるために何かイベントを考えたりというのは一人で遊んでいるより楽しい時間になります。

誰かに評価されたり感謝されたり、好きな人に喜んでもらうことは何かをするうえでの大きなモチベーションになります。

家族とは、そういった喜ばせたい誰かを無条件に提供してくれる存在なのではないかと思います。友人関係や恋愛関係は時間が経ったり環境が変わったりすると消滅してしまうこともありますが、親は死ぬまで子供の幸せを願って子供のためになることを考えると思いますし、夫婦には離婚という選択肢もありますが、夫婦でいる間は持ちつ持たれつ互いに協力して家族をいい方向に向かわせようとします。

幸せにしたい人を幸せにするためにがんばるというのは、人としての原点で自分ひとりのためだけにがんばろうとしてもなかなかがんばれるものではなく、自分が死を迎えるときに空しい気持ちになってしまう気がします。

物語においても、自分の利益のみ追求する人は悪、他人のためにがんばる人は善といった構図になるのもこの辺りの本能的なものが理由になっている気がします。

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