漫才の物語性。ジャルジャルの漫才を見て思ったこと

M-1グランプリのニュース記事を見て

M-1グランプリのニュース記事で、ジャルジャルという漫才コンビの漫才がすごかったという記事を見て、調べてみたら独自の路線の漫才がすごいということなので動画で調べて、見てみたら非常に面白かったです。

漫才は二人の間で生まれる日常の他愛も無い話や雑談のようなものを、普通とは違う角度で誇張したり、普通の流れから少しズラすことによって面白くしていくというパフォーマンスです。

ジャルジャルがやっている漫才のスタイルというのは、いくつか見てみた中では片方がやらされている方(落語家の弟子とか新人俳優とか)で、片方がやらせているほう(落語家の師匠とか監督とか)で、やらせているほうが理不尽な要求をしているのが面白いというパターンがまず基本路線のようでした。

逆に、やらせているほう(野球を教える人など)はまともな指示を出しているのに、やらされるほう(野球を習いに来た人など)が全然見当違いなことをやっているのが面白いというパターンもあります。バイトの面接に来ているのに思いっきりタメ口で、それに対して怒る面接官を大人の対応のような感じでなだめるというのも、やらされる側(立場的に下のはずの側)がズレていて面白いというパターンの一種だと思います。

それらは、非常に面白いと思いましたがそんなに目新しさを感じませんでした。

二人の漫才を見ていてこれはあまり見たことが無いなと思ったのは、互いにボケて突っ込むというのをテンポ良く繰り返すというパターンです。このパターンは、例えば互いにくしゃみやげっぷの音が変というのをお互い延々繰り返していって、そのうちボイスパーカッション見たいになっていくものや、普通に漫才をしていると思いきや、互いに気に障る言い回しを入れてきて、お互いに突っ込みあったりするとかです。その中で一ひねり入れてきて、受け手が見ていて気になることを何度かスルーしたあとに「さっきからそれも気になってたけども!」みたいな突っ込みを入れるというのもありました。

物語に使える漫才の要素

物語に漫才の要素をそのまま取り入れるのは非常に難しいと思いますが、物語でも人と人とのコミュニケーションが中心であり、真面目なやり取りばかりではなく、面白い掛け合いのような展開は当然に入ってきます。

そういった中に、漫才のような視点のずらし方やボケ方・突っ込み方というのは参考になるのではないかと思いました。

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