機関車トーマスのトーマスはトリックスター。様々なキャラクターが主役になる物語。

機関車トーマスは機関車たちの日常を描く物語

小さい子供がいるので、最近機関車トーマスを見ることがあります。数分の短い話が次から次へと流れていくので、最初の頃はよくわかっていませんでしたが、難度か目にするうちになんとなく主役級の機関車の性格がわかってきました。

うちの息子はパーシーが好きで、なぜタイトルになっているトーマスじゃなくてパーシーなのかと思っていましたが、なるほどパーシーは子供っぽいですが非常に素直ないいやつと言うキャラクターです。

ゴードンという最も力がある機関車は尊大なキャラクターですが、一番大きく物語の中でも頻繁に出てくる機関車です。

そして、トーマスですが、見ていると完全なトラブルメーカーです。悪気が無ければ何やってもいいのかと突っ込みたくなるような問題を次から次へと起こしていき、怒られてあやまり、最後は挽回してあたかもトーマスのお陰で困ったことが解決したといったような話の流れになることが多いです。その困ったことを起こしたのはそもそもトーマスなのにと思ってしまいます。

機関車トーマスや物語のタイプとしてはサザエさんのような日常を描いた物語であるため、延々と続けることができ、いつでも終わることができる物語のタイプです。物語の起伏があまりなく、壊れても機関車なのですぐ直ります。

必ずトーマスが主人公と言うわけではなく、様々な機関車が話によって主人公になります。色々な性格の機関車がいますが、総じて完全な悪人はおらず、かといって聖人君子と言うわけでもないちょっと子供っぽい性格の機関車が多いです。

トーマスは物語のトリックスター

トーマスが毎回必ず出てくるわけではありませんが、トーマスが出てくる時には、必ずトラブルを起こす役です。この、トラブルを起こしたり、トラブルを解決するきっかけになったりと様々な物語のきっかけを作る存在はトリックスターと言われています。

トリックスターの代表的な存在については以前記事にしていますが、物語の起伏を作る重要な存在であり、その性質は善でも悪でも無いことが多いです。

物語の起点となる機関車であるトーマスがトリックスターとして非常に目立つため、タイトルになったのだと思いますが、まさに「お前さえいなければ!」と言うキャラクターのため見ていてタイトルとの違和感を感じました。トリックスターは主役にはなりえない所以だと思います。

 

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