Life Is Strangeタイムトラベラーでも運命を変えられないのか【ネタバレ注意】

タイムトラベラーになった少女の物語「Life Is Strange」

「ライフイズストレンジ」というスクエアエニックスのゲームを動画で見て、いろいろと考えさせられました。

この物語は、大学の授業を受けている最中に、突然タイムトラベラーとしての能力に目覚めた少女であるマックスが主人公です。マックスは、一度別の場所に親の都合で引っ越していましたが、数年経ってこの地方に戻ってきています。

もともとこの地方に住んでいた時に親友だったクロエとは、引っ越してしまったあとは疎遠になっていましたが、大学のトイレでクロエが刺殺される所に遭遇してしまいます。マックスは偶然トイレの陰に隠れており、刺殺した犯人に目撃されることはありませんでした。

この物語はクロエの死を回避すべく、過去に戻って自身の選択を変えていく事で何とかクロエを生かすことが目的のゲームのように思えます。しかし、何度も選択を変えてクロエを生かそうとしてもなかなか上手くいきません。

そんな中、クロエの生存の話とは別に、町を巨大な嵐が襲い全てをめちゃくちゃにするという話が出てきます。クロエ最初のトイレでの刺殺を回避しても、数日後には町に嵐がやってきてしまいます。

最初はこの原因がよくわからなかったのですが、終盤でマックスのクロエを助けようとする時間操作がひずみを生んで、町を壊滅させるような嵐が現れることがわかります。

親友の命をとるか町の壊滅を防ぐか

最終局面で、マックスはクロエを助けて嵐の到来を看過するか、クロエを最初の刺殺の場面でそのままにする事で町に嵐が来るのを防ぐかという選択を迫られます。

ゲームでは、クロエを見殺しにする選択と、クロエを助け町を見殺しにする選択の両方のエンディングが用意されています。このゲームは、完全なハッピーエンドは無く、幸せには相応の代償を伴うという冷厳な現実を突きつけてくる点が秀逸なゲームだと思います。私は、運命は変えられないとクロエを見殺しにする方がよりしっくりくると思いましたが、ゲームを進めているとマックスとクロエの楽しい思い出が積み重なっていき、それらがすべて無かったことになる切なさは計り知れないものがあります。

ゲームのメインプロットはこんな感じですが、それ以外にも、ミステリー的な要素も多々あり、大学時代の人間関係の難しさなどいろいろと考えさせられるサブプロットも盛りだくさんのゲームで見ていて非常に面白いゲームでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です