ゲームブックの魅力。テキストで想像するゲーム。

かつてたくさんあったゲームブック

まだインターネットが一般的に利用されていなかった頃、携帯電話も無くスマホなんて想像だにできなかった時代に小学生だった私は、結構紙と鉛筆で遊べるゲームを自分で作ったり、友達が作ったりしたゲームを互いに遊びあったりしていました。

自分で作るゲームは、大抵スゴロクのような形式で、剣や魔法でモンスターを倒すと言うRPGのようなゲームでした。中学の頃にはテーブルトークRPGが流行りテーブルトークRPGに移りましたが、スゴロクRPGは結構みんな作っていてそれぞれ特徴があって面白かった記憶があります。

そんな頃、流行っていた娯楽がゲームブックです。さすがに自分でゲームブックを作ることはできませんでしたが、ゲームブックは一人で遊べるゲームとして重宝していました。あの頃たくさん持っていたゲームブックが今どこに行ってしまったのかわかりませんが、当時は小説形式や漫画形式、ファミコンのゲームを題材にしたものから、完全オリジナルのものまで様々なゲームブックを遊んだ覚えがあります。変わったところでは、二人用のゲームブックというのも持っていました。やる相手はいませんでしたが。

ゲームブックで最も印象に残った作品「ネバーランドのリンゴ」

ゲームブックというのは、パラグラフぐらいの単位で順番がバラバラに配置された項目を進んだり戻ったりしながら徐々に話が進んでいくというものですが、大作でも500項目ぐらいで作られているものでした。

ところが、このネバーランドのリンゴはなんと大作といわれる500項目のさらに倍、1,000項目で作られたゲームブックです。何度か挑戦した覚えがあり、最後の迷宮までいった記憶もありますが、最後どうなったかまでは覚えていません。クリアできなかったのか、クリアしたけど余り印象に無いのかは定かではありません。

1,000項目にもなると、普通の迷路のように「右に行く道とまっすぐ進む道がある 1.右に進む 2.まっすぐ進む」みたいな単調な項目の繰り返しのようなところも多々ありますが、それでも1,000項目作るのはかなり難しいと思います。

文章の中に広がる質感のある世界

ゲームブックは小説と同じで文章で構成されているため、その情景や様子は全て読者の想像力によって補われます。これがなんともいえない不思議な世界に入り込んだようなワクワクした気持ちになるのが不思議です。まるで、夢の中で本当にその世界に入り込んだかのような気分になります。

今ではゲームブックを作るためにランダムに項目を混ぜるソフトなどもあるようなので、自作ゲームブックを作ってみるのも面白いかもしれません。やってくれる人がいませんが。

 

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