ドラマ明日の約束が最終回。母と子の関係を問う物語【ネタバレ注意】

ドラマ明日の約束が最終回

毎週見ていた明日の約束と言う井上真央主演のドラマが完結しました。井上真央は日向というスクールカウンセラー役で一話目で圭吾という自殺した高校生の自殺の理由を追うと共に、子供の頃から悩み続けている自分の母親との関係をどうすればいいのか考えると言う物語です。

最終的には、メインプロットである自分の母親との関係については、はっきりと自分の思いを伝えたうえで決別するという道を選び、母親の元を離れるというエンディングでした。

もう一つのメインプロットとも言うべきサブプロットである高校生の自殺の真相については、当初部活でのいじめが原因であるかのような演出があり、その後母親の過干渉がクローズアップされ、いじめのきっかけとなったのが母親の指示であることが明らかになります。ところが、それだけではなく担任の先生が母親に過去の学校での不祥事を指摘され、そのことに腹を立ててその生徒をいじめるよう仕向けたと言うことも明らかになります。

また、自殺する前夜、日向は生徒からの告白を断っており、それに絶望して自殺した可能性についても考えられます。結局のところ、何が理由で自殺するに至ったのかについてははっきりとしたことはわかりませんでした。日向は告白の件で辞職を願い出て、終業式の日に退職の挨拶をすることになります。その時に、自殺で逃げるのではなく、つらかったら死なずに逃げろと生徒に伝えます。

つらかったら逃げろというのは、ちょっと前にTwitter等のSNSで流行ったのを思い出しました。

現代の私刑についても考えさせられたドラマ

もう一つ考えさせられたテーマとして、ネットでの批判です。私もネット記事は頻繁に見ますし、コメントがついていればある程度読んでしまいます。コメントは意外とまっとうなことが書いてあることが多いと思いますが、例えば不倫とか、虐待とか、いじめとか、そういったことに関しては加害者側に非常に辛辣なコメントが並びます。

これらは、直接暴力を振るうことは無いでしょうから気にしなければなんと言うことはないと思いますが、住所を特定されたりいたずらされたりするとかなり恐いです。本当の悪人であればまだしも、記事が推測の域を出ておらず、実際にはいじめじゃなかったとか、むしろいじめられているとされた側が悪いことをしていたとかそういったケースでいじめた側と断定された人が酷い目にあったりしたら目も当てられません。

簡単に匿名で世間一般の目に触れるところに自分の意見を書けるというのは、自分の世間との感覚の違いを認識するのにはいいですが、書く必要の無いことを書いてむやみに人を傷つけたり自殺に追い込んだりすることの無いような世の中であって欲しいと思いました。

 

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