映画のような史実。モナリザ盗難事件の不思議な話

1911年に起こったモナリザ盗難事件

昨日紹介した現代事件簿というサイトにあった事件で、非常に印象深かった事件が、モナリザ盗難事件です。詳細はリンク先の記事を見ていただければわかると思いますが、かの有名なモナリザがルーブル美術館から盗まれるという怪盗ルパンもビックリな事件が本当に起こっていたというのが驚きです。

モナリザなんて有名すぎて盗んだところで売ることもできないですし、人目に触れるところに飾ることもできません。ただひっそりとどこかに隠すしかないのに盗む意味がありません。

ところが稀代の詐欺師(マルケス・エドアルド・デ・バルフィエルノ)が、贋作を作成して裏ルートで富豪に売りさばく目的でモナリザを盗ませたというのです。モナリザが盗まれれば世界的なニュースになります。そこで「実は本物を入手したが買ってもらえないか」と富豪に持ちかけると、人によっては人知れず本物を持っているだけでいいという富豪がいるようで、記事によれば6枚売りさばけたそうです。

本当かどうかはわからず、真相は不明

なぜ、この話が明らかになったかというと、詐欺師本人が死後の公表を条件として、友人の新聞記者に語ったからだそうです。この話についてはその詐欺師の言葉のみが根拠であり、証明できるものは全くありません。

もしかしたら詐欺師の作り話である可能性もあります。ただ、この盗難事件、盗んだ実行犯(ビンセンツォ・ペルージャ)は盗んだ理由がイタリアのために奪い返したとか、古美術商に売りに行く間抜けさとか、その割には2年も隠し持っていたとか、不自然な点が多すぎます。この詐欺師が裏で操り、盗ませた後実行犯を放置したと言う説明はかなり説得力がある話です。

本当の話であれば映画のような物語

この話が本当であるとすれば、本当に映画か小説のような話です。誤認逮捕でピカソが捕まるとか、怪盗ルパンの作者であるモーリス・ルブランが全然関係ないのにインタビューされるとか、そういったエピソードも込みで非常に面白い話だと思いました。

映画化されてはいないようですが、「モナ・リザが盗まれた日」というノンフィクションは出版されているそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です