人の行動から性格を推察させる

プログラムやゴルフ。モノを相手にするときの人の態度

よく、使えない上司や使えない部下の話があったり、嫁姑問題で揉めたりといった話題が記事になっているのを見かけますが、内容によっては、文句を言っている本人のほうにも何か問題がある場合があります。

人と人との関係の中では、相手が悪いのか自分自身に問題があるのかを判断するのは難しくなります。できるだけ自分のせいにしたほうが問題を回避する能力が身につきますし、コントロールできないことに腹を立てずに済みます。しかし、明らかに相手の方が悪い場合も当然あります。

一方で、どんなに腹を立ててもそれは自分のせいというケースがあります。例えばプログラミングです。プログラミングをやってみたことがある人は、上手く動かないことにイライラすることが一度や二度ではないはずです。しかし、プログラムは人じゃないので、「そのぐらいわかってよ!」と文句を言ったところで聞いてくれません。わかるように伝えられていない自分の責任です。

また、ゴルフも止まっている球を打つので、相手が変化球を投げてきたとか、パスが悪かったとか、そういった他人の影響での失敗と言うのは基本的にありません。このときに、道具のせいにしたり、周りの環境のせいにしたりすることもできますが、基本的にはそれも含めて失敗も成功も自分のせいです。

自分のせいでしかないものに対しての反応で表現する人物描写

物語を表現する上での人物描写として、すぐに部下のせいにする上司だとか、部下の失敗を自分の失敗とする上司だとか、モノに当り散らす人物だとか、自分の失敗を糧に燃える人物だとか、なにかが起こったときのリアクションによって、その人物の性格を受け手に推察させることができます。

彼は利己的な性格だとか、献身的な性格だとか、直接人物像を表現してしまっても問題ないと思いますが、そういった間接的な表現の方がより物語に入り込みやすいものになると思います。

また、利己的とか献身的とか、例えば一人称の物語で主人公がそのように感じていたとしても、それは主人公がそう感じているだけであって、実は違うといった場合も、この行動により推察させるという方法は利用できると思います。

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