ずっと順境はいいことなのか。順境と逆境のメリットデメリット。

順境であって欲しいと願う気持ち

ここでは順境とは逆境の反対で、順風満帆な状況のことを指していますが、人生が常に順境であることはありえません。日本の天気と同じでずっと晴れが続くということはありえず、雨が降ることも当然あります。

そして、これも天気と同じですが基本的には晴れていることのほうがありがたいと思いますが、いつまでも晴れ続けて雨になることがなければ、埃が舞うようになり水は不足し、植物も枯れてしまいます。

人は皆、順風満帆な人生を送りたいと望むものだと思いますが、常にそのような状況になることはなく、また仮になったとしたらそれはそれで困ることになります。

順境のデメリット

基本的に順境である間は、自分の中にある問題に気付きにくくなります。どんな時でも反省し自分を見つめなおすという殊勝な人は少なく、とりあえず上手く回っていればそれは自分の実力だと思い込みがちになりますし、努力も怠りがちになります。その間の成長は遅くなり、やがて来る逆境の時期に苦しみが増加することになります。

逆境のメリット

逆境である間は、逆境を上手く潜り抜けるために必要な努力を強制的にさせられる結果、否が応にも自身を成長させる必要があります。課題を解決するために色々と考える事で、やがて来る順境をより長く安定させるものにするための助けになります。

逆境の難しさは、雨の日と同じで植物に適度な水をもたらす雨であれば恵みの雨ということになりますが、あまりに雨が続くと植物も根腐れを起こし、カビが蔓延するなど問題のほうが大きくなります。

それと一緒で、逆境の時期があまりに長くなると心が折れて立ち直れなくなる恐れがあります。そういう風になる前に、一時的に逆境から逃げるという手を取る必要が出てくる場合もあるのではないかと思います。そういった撤退の判断を見極めるといった行動も、逆境で成長する一つの要素だと思います。

全ての物事には長所と短所がある

酷い経験でも、あとから振り返ると人生の糧になっていたりします。例えば、Excelを全く知らない人が突然Excelを多用する仕事を割り振られ、四苦八苦して仕事をこなしていくうちにExcelのエキスパートになっていてその後の人生で効率よく業務ができるようになったというようなケースです。また、とても運がよかった経験でも、あとから振り返ると大事故を引き起こすきっかけになっていることもあります。例えば、たまたま運よく株で儲かっていたので調子に乗ってリスクが高い投資に手を出したら全財産を失うどころか借金まで背負ってしまったというようなケースです。

どんな状況でも冷静に自分自身を見つめて自分ができることに注力し続けられるかどうかが、振り返って幸せな人生を送れたと思えるかどうかを決めているように思います。

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