クルト王子の過去
イザークとの戦闘はほぼ終結しており、シグルドの父バイロン卿やクルト王子もまもなく凱旋するだろうとのことです。
シグルドやバイロン卿は、クルト王子に妃がおらず、王家の血が途絶えることを心配しています。フィラート卿によると、クルト王子が妃を娶らないのは、過去にある女性を深く愛して今もなお忘れられないからだといいます。
なぜ、その女性と結ばれなかったのか、フィラート卿が真相について語ります。二十年ほど前、クルト王子はヴェルトマー公爵の夫人、つまり人妻に恋をしてしまったのです。
ヴェルトマー公爵は愛人が何人もおり、クルト王子はその夫人に同情していたのですが、そのうちに恋愛感情に発展し、深く愛し合うようになりました。
ヴェルトマー公爵は二人を呪う手紙を残して自害。夫人もいたたまれなくなり姿を消したそうです。夫人の名はシギュン。ヴェルトマー公爵はアルヴィス卿とアゼルの父にあたります。アルヴィス卿が7歳ぐらいの頃の話です。
フィラート卿は祖国への凱旋を期待していると告げバーハラへ戻ります。
マッキリー軍
アンフォニー制圧の報を受け、様子見を続けていたマッキリー軍がアグストリア征服に対抗すべくついに動きます。マッキリー城はアグストリアの首都アグスティへの経路上に位置しているため、マッキリー城で撃退できればアグスティへの進軍を阻止できます。
アグスティでは、ペガサスナイトの指揮官フュリーがシャガール王にレヴィン王子を一刻も早く探せるよう詰め寄っています。シャガール王は、レヴィンの行方を知っているといって、引き止めているようです。
シャガール王は、レヴィンがグランベルの軍隊に捕らわれており、本拠地のエバンスで処刑されそうになっていると嘘をつきます。
まんまと騙されてしまったペガサスナイトの部隊はレヴィン救出のためエバンスを目指します。ペガサスナイト部隊の国元シレジアのラーナ王妃は他国との争いを避けるよう指示を出していましたが、処刑となればやむをえないという判断です。
シャガール王はさらにアグスティからも防衛部隊を展開し、守備を固めます。