生き方との3つの共通点。持久力スポーツをやってみて考える

持久力スポーツの要諦は生き方に通じる

トライアスロンと言うのは水泳、自転車、持久走の3種目で構成されていますが、そのどれもできるだけ早く前に進むスポーツと言う点で共通しています。

球技や格闘技のように前後左右の動きはほとんどなく、とにかく前に進むスポーツです。しかも各種目単体で見ても長距離に分類される距離を泳いだり漕いだり走ったりします。


従って、ただ全力で速く前に進もうとすると途中で力尽きてしまうため、息切れしない程度のスピードでできるだけ力を使わずに前に進む必要があります。このようなスポーツを持久力スポーツと呼ぶことにします。

私は、まず走ることから始めて走るフォームについて学び、次に泳ぎ方について学んで両者の共通点がかなりある事に気付きました。自転車についてもまだまだわからないことだらけですが、共通することは多いと思います。

そして、このトライアスロンと生き方についても共通する点があるように思えます。

共通点①:力を入れてはいけない

人生も無理なペースで頑張りすぎると体を壊します。継続できるペースを保ちつつ、できるだけいろんなことをやると言うのがポイントになってきます。この点は持久力スポーツと共通しています。

持久力スポーツは基本的に体のつくりを生かして動きを作るようにし、筋力を使わないようにしないと、すぐに筋疲労でパフォーマンスが落ちてしまいます。腕立てや懸垂が一度力が入らなくなるとしばらく休んでもなかなか回復しないように、筋疲労は回復に時間がかかります。

共通点②:意識を集中しなければならない箇所は少ない

持久走では、つま先着地が~とか拇指球が~とかいろいろな話がありますが、実際に走っているときにそんなにいろんなところに意識を向けていられません。実際には骨盤から肩甲骨にかけての動きが足に伝わっているだけなので、手足のことは自然に任せて、骨盤と肩甲骨に意識を集中させる必要があります。

人生でも、あれもこれもと瑣末なことに意識を奪われると肝心なところが抜けてしまったりして、気がついたら取り返しがつかないことになっていたと言うことになりかねません。この話は、ザ・ゴールの制約を管理すると言う考え方にも共通していると思います。

共通点③:見たままを真似ても本質が理解できないと逆効果

持久走でものすごく速い人は、地面を蹴った足が跳ね上がり、つま先から着地し、膝が高く上がり、腕を大きく振っているように見えます。しかし実際に足が遅い自分がその姿だけを真似しても全く速く走れません。足が跳ね上がって見えるのはひざ上部分がすごいスピードで前に振り出されているからで、膝も実はそこまで高く上がっていません。腕も大きく振るのはすごいスピードで走ろうとすると骨盤の動きも大きくなり、バランスをとるために腕の振りが大きくなるためで、腕を一生懸命大きく振ったからといって速くなるわけではありません。

人生でも、成功者の結果を見て真似ようとしても本質が理解できていないと、成功するうえで結果的にそうなっているのか、そうなったから成功したのかと言うのが一見するとわからず、ただ真似をしようとすると上手くいかないと言う話に似ています。

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