山小屋での会話
山小屋に退避したウェルキンとアリシアは、アリシアの足の負傷の手当てをします。ウェルキンの薬草の知識で手当てをしてもらったアリシアは、ウェルキンが自然に興味を持つようになった理由を聞いてみます。
ウェルキンが自然に興味を持った理由は父親であるギュンター将軍の影響だと言います。ウェルキンは子供の頃、父親と虫を採ったり川で泳いだりと自然の中でよく遊んだようです。
ギュンター将軍は、戦渦に巻き込まれて亡くなった妻を守れなかったことをいつも悔やんでいました。一方で、周囲からは戦争の英雄だともてはやされ続けました。戦争のせいで妻を失った一方で戦争のお陰で英雄になり、何のために戦ったのかいつも悩んでいました。
そんなギュンター将軍が自然の中で遊んでいる時は笑顔になったため、ウェルキンは自然を好きになったということです。
山小屋に現れた人影
二人が山小屋で休んでいると、帝国兵が山小屋に入ってきます。銃を構えて制止させようとするウェルキンですが、帝国兵の様子がおかしく、入ってくるなりその場に倒れます。どうやら背中に傷を負っているようです。
帝国兵はウェルキンたちに助けを求めます。二人は手当てをしますが、傷は深く助かりそうもありません。アリシアは、うなされながら母さんと呼び続ける帝国兵の手をとり、「母さんはここにいるよ」と呼びかけます。帝国兵は少し安堵した表情で息を引き取ります。
捜索する第7小隊
ウェルキン捜索中の第7小隊はまだウェルキンたちを発見できていません。ところが、イサラは一心不乱にエーデルワイス号を整備しています。ウェルキンを探さないのかとロージーに言われますが、万全の準備を整えておくことが今の自分にできる最良のことだと言い返します。
話を聞いていたラルゴは言っていることはわかるが、イサラが倒れたら戦車の操縦はできなくなるため、休むように言います。
夜が明けた山小屋
山小屋では夜が明け、アリシアは昨晩帝国兵に何もしてやれなかったことを悔やみますが、ウェルキンはアリシアにしかできない方法で帝国兵を助けたと慰めます。
アリシアは、帝国兵も同じ人間であることを改めて認識します。そして、自分は孤児院育ちで両親の顔も名前も知らないということをウェルキンに告白します。家族がいないと別れる悲しみも感じずに済むと自虐的に言いますが、ウェルキンは自分やイサラ、第7小隊のみんなはアリシアの家族だと言います。