シレジアの内紛
100年間中立を保ってきたシレジアですが、数年前に国王が逝去した事で跡目をめぐって王族内で対立が起こり、戦乱の兆しが見え始めました。
先王には王妃ラーナとの間にはシグルド軍に参加しているレヴィンという王子がいますが、王弟ダッカー公はレヴィンの王位継承を不服としシレジア東方で兵を起こし、同じく王弟で末弟のマイオス公も北東部で兵を集め始めています。
この状況で、レヴィンは国を出て放浪していましたが、王族達の野望はとどまることを知らず、シレジアは戦乱に巻き込まれることになります。
セイレーン城
シレジア西方のセイレーン上にシグルド軍が到着してしばらく暮らしていると南方の城からラーナがペガサスに乗ってやってきます。シグルドはラーナに感謝の意を表します。ラーナはグランベルのアズムール王へシグルドが無実である旨の手紙を何度も送ってくれていますが、レプトールが握りつぶしているのかアズムールからは一向に返事が届きません。
ラーナ王妃は人を恨まぬよう、自分が何とかするとシグルドを慰め励まします。また、クルト王子に娘がいたことがわかったと教えてくれます。ナーガのしるしもありバーハラ王家の直系であることは間違いないとのことです。シグルドは王家の直系が絶えないことに安堵します。
その娘はアルヴィス卿と恋仲で近々盛大な挙式が行われるそうです。シグルドは行方不明のディアドラを思い出します。ラーナはうかつなことを言ってしまったことを詫び、きっと会えると励まします。
ラーナはマーニャに促され帰城しますが、最後にトーヴェ城のマイオス公に気をつけるようにと言って去っていきます。シレジア軍はザクソンのダッカー公と交戦状態にあり、援軍を差し向けるのは困難な状況です。
ラーナが去ろうとするとレヴィンがそれは無いでしょうとラーナに話しかけます。ラーナはレヴィンが突然国を出て行ったことを怒っていますが、近々シレジアに来るように行って去っていきます。
レヴィンはマーニャにラーナをよろしく頼むと言い、マーニャは命にかえてもお守りしますと誓います。