子育てという難題に挑戦する親
子供が親の指示に従うのは、親が子供の言うことを聞いているからだと思います。親が子供の言うことを聞いていないと、子供も親の言うことを聞かなくなります。
だとすると、親は子供のいうことを聞き続けなければいけないのでしょうか。それもまた違うでしょう。親は子供の言いなりになるわけにはいきません。親が子供の言いなりになってしまうと子供は増長し、これはこれでコントロールできなくなります。
全てはお互いのため
親が子供に指示を出す時、それによって親が一方的に得をする状況だと、子供は一時的に言うことを聞いてくれていたとしても、後々反発を生むことになります。この関係は上司と部下の関係と似ています。
上司の指示も、部下は上司の指示だからということで無条件に聞いてくれますが、それが上司が楽をするためだけだったりすると、いくら育成のためとか取り繕ったとしても内心いい気持ちではなく、指示したこと以上のことはやってくれなかったり、下手をすると反発されることもあるのではないでしょうか。
要は円滑なコミュニケーションによる相互理解
よく、子供に宿題しなさい、勉強しなさいという小言を言う必要に迫られる時がありますが、この場合、子供が勉強することで親のみが得するわけではありません。ゆくゆくは子ども自身が得すると思うからこそつい出てしまう小言です。
しかし、子の勉強しなさいという小言も親がテレビを見ながらとか何か遊びながら指示を出すと説得力がありません。また、親があまり勉強ができなかったということを子供が知っている状態で指示を出しても説得力がありません。
こういった場合、例えば親が遊んでいるのは、子供の頃一生懸命勉強していた、だから今遊んでいられるんだという将来像として子供がイメージできるものであれば見習ってくれるかもしれませんが、一般的には今目の前でだらけている人から言われても信用できないと思ってしまうと思います。
親も何か勉強をしていて、まったく別の勉強であったとしても同じテーブルで一緒にやろうとか、子供が勉強していてわからないところをそばにいて一緒に考えるとか、そういった行動を取る事で子供は勉強に対していいイメージがもてるのではないでしょうか。
また、親が勉強ができないということを子供が知っている場合には、親自身も勉強をやり直すつもりで子供と一緒に考え、時には子供に教えてもらうなどして勉強友達のように接する事で子供は勉強に興味を持つかもしれません。