弱者が強者を打ち負かす物語。その3つのパターン。

弱者は負け、強者は勝つという常識

物語の中で、面白いと感じる要素はギャップにあります。普通に考えると負けるのに、何らかの要因で勝つという展開には必ずドラマがあります。

織田信長の桶狭間の戦いや三国志の赤壁の戦いのように、戦記物の物語で圧倒的劣勢の状況をひっくり返して勝利するというのが、イメージしやすい弱者が強者を打ち負かす物語になりますが、ストレートな戦いの話だけではなく、ビジネスでの競争で中小企業が大企業と戦って勝つという話であるとか、いじめられっこが強くなっていじめっこを見返すとか、そういう話でも弱者が強者に勝つという要素を盛り込むことができます。

弱者が勝つために持っている特殊な能力

普通に考えると弱者が強者に勝つことはできません。弱者が強者に勝つためには、勝つための何らかの仕掛けが必要になります。

①智謀で勝つ

戦記物では作戦勝ちする展開が一般的です。桶狭間の戦いでは信長が奇襲による各個撃破を成功させたことで勝ったり、赤壁の戦いでは、三国志演義の世界の話ですが、諸葛亮と周瑜の知略で曹操を翻弄し勝利しました。

②突出した技術がある

池井戸潤先生の小説にあるような中小企業が大企業に勝つとか、はじめの一歩弱虫ペダルの主人公のように、地味な主人公が勝ちあがっていくような話では、必ず何らかの突出した技術があります。

中小企業であれば特殊技術でその技術だけは大企業にも負けないというものであったり、はじめの一歩では漁を手伝っていたことによる強靭な足腰、弱虫ペダルでも秋葉原まで頻繁に長距離を自転車で移動していたなど、特定の何かが突出しており、そこが突破口になるという展開です。

③特定の条件で発動する不思議な力がある

②のケースが、きちんとした理由があって培われた確かな技術のようなものであるのに対し、③は生まれ持っていた不思議な力だとか、特定の条件下で無類の力を発揮するなどです。わかりやすいのは、キン肉マンの火事場のクソ力です。

大抵はピンチになる事で不思議な力が発動し逆転するということが多いですが、普段利用価値がわからない力が、あるとき有効なことに気がつくなどのパターンもあります。

   

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