バトルロワイヤル、アイアムアヒーロー、彼岸島、パニックホラーがなぜ面白いのか。

徹夜してでも読みたくなる面白い本

たまに徹夜してでも読みたくなる面白い本というのに出会うことがありますが、バトルロワイヤルもその一つです。記憶が確かならリアル鬼ごっこと同時期に売れた本だった気がしますが、バトルロワイヤルによって同じグループのメンバーが互いに殺しあう系の話が流行ったような気がします。

バトルロワイヤルが普通の人間同士の殺し合いであるのに対して、ゾンビや吸血鬼、怪物といった人外を相手に戦うパニックホラーはいまなお様々な作品が生まれています。

パニックホラーはいまや物語の人気ジャンル

最近小説を読んでいないので、小説でそういうものがあるのかはわかりませんが、漫画だとアイアムアヒーロー、彼岸島、インフェクション、パニックホラーという感じはしませんがテラフォーマーズも人外の怪物に人が殺されるという点では共通点があります。

テラフォーマーズがパニックホラーにならないのは、主人公側にも特殊能力が備わっており、対等に戦っているためどちらかというとワンピースやドラゴンボールのような印象の方が強くなっているからだと思います。

パニックホラーの要素として、主人公側は普通の人であり、普通の人と自分を重ね合わせることでより恐怖を掻き立てられるのではないでしょうか。

怖いが心地よいにつながる仕組み

この、自分は絶対に安全なところから怖いものを見るということに人は快さを感じるようです。お化け屋敷なんかも同じ原理かと思います。怖いけど別に殺されたり痛い思いをするようなことはありません。

怖いと面白いが繋がっているのは興味深いですが、怖いだけではだめで、怖い思いをした後、自分はその怖い状況にはないことを確認することによって、マイナスからゼロへの上昇が生まれ心地よい気分になるのではないでしょうか。

そう考えると、気分の相対的な上昇を生み出すことができれば人は心地よいと感じるのだと思います。そして、その相対的な上昇幅が大きければ大きいほど心地よい。

パニックホラーは、読者や視聴者の気持ちを恐怖で一旦下に大きく落とし、そこから脱出するなり突破口を見出すなりして解決していく過程で気持ちが上昇し、心地よい気持ちにさせているのだと思います。

 

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