マルベリー海岸
急勾配の坂を登る際には、帝国軍の銃座が構えている箇所を潜り抜ける必要があり、歩兵の命がいくつあっても足りないとロージーがあきれます。
ラルゴは安全な作戦なんか無い、遂行するしか道はないとロージーを説得します。ロージーはそんなことはわかっていると渋々同意しますが、ウェルキンは確かにまともに進んだら歩兵は弾の雨に晒されるとロージーの言い分に理解を示します。
アリシアがウェルキンに何か言い方法はないのかと聞きますが、いつも妙案が思い浮かぶわけではないと困った様子です。何か敵の目をくらますような方法があればとつぶやくと、イサラが何かに気がついたようにウェルキンの言葉を繰り返します。
出撃の日である明日は精霊節というお祭りの日であり、そんな日に出撃することに意気消沈する第7小隊ですが、イサラは「あれを使えば歩兵を救うことができるかもしれない」と一人考え事をしています。
精霊節
作戦会議が終わりサロンでラルゴが精霊節のことなんてすっかり忘れていたというと、従軍記者のエレットが現れ、精霊節の由来を知っているかと聞いてきます。ロージーは好きな人に贈り物をする日だというと、エレットは精霊節は精霊達が愛を交わす日だといいます。贈り物をするのは愛を交わす日にあやかってのことだとエレットが説明します。今は恋人同士が贈り物をする日のようですが、昔は大切な人に対して贈り物をする日だったようです。
その時、イサラがサロンにやってきて、ロージーとラルゴに人形を渡します。人形はダルクスに伝わるお守りで、イサラは二人とずっと仲良くなりたかったからと精霊節にあやかりプレゼントしようとしたようです。
ラルゴも、イサラとはもっと話をしたいと思っていたと顔を赤らめながら感謝します。ロージーはダルクス人からプレゼントは受け取れないと拒否し、イサラは残念そうに去っていきます。
サロンにいたザカも去ります。ラルゴは、ロージーに素直に謝ればいいじゃないかと言います。ロージーもわかってるけどといいながらいきなり変わったりできないと悔しそうです。