凡人が資格試験に合格する最短経路
私の資格関連の記事をご覧になった方であれば、○○に何が入るかは、すぐにわかると思います。
私の中でどんな問題集よりも重視すべき問題集であり、最小限の労力で難関資格に合格したいと思うのであれば模試や確認テストよりも何度も解きなおして欲しいと考えているものになります。
最強の問題集「過去問」
いわゆる難関大学・難関資格に合格する前も合格した後も、とにかくどんな問題集よりもまず過去問を研究するべきだと、勉強法に悩んでいる周りの人に力説しています。
ところが、大抵の人の反応は「なるほどねぇ」といった感じでいまいちです。私の話を聞いて真剣に過去問に向き合おうとした人は見たことがありません。それでも、私は過去問こそがどんな問題集よりも最優先で何度も解きなおすべき問題集であると確信しています。むしろ、実際に効果があるのに大半の人が懐疑的で過去問を重視しないことから、過去問を研究した人にはますますアドバンテージがあると思っています。
なぜ、過去問研究に懐疑的になってしまうのか
過去問について懐疑的になってしまう理由はなんとなく想像がつきます。「同じ問題が出るはずがない」というのが最大の理由ではないでしょうか。一度出た問題がもう一度出てしまったら答えはみんなわかってしまうので普通に考えたら出さないだろうと思ってしまうのは理解できます。
ところが、これは受験生の立場から見ているためそのように考えてしまうのであって、出題者の立場になってみると事情が全く変わってきます。
以下が私が過去問を重視すべきと考える2つの理由です。
①出題者は批判されたくない
出題者も人間です。しかも専門学校の先生のように常日頃から問題を考えているプロではなく、大学の教授だったり権威がある機関のそれなりに偉い人だったりします。あなたがそういう立場で、問題を作ってくださいと言われたら、いきなり問題を作り始めるでしょうか。
私だったら、まず過去問を見て、どういうふうに問題を出しているのかを理解し、それを真似しようと思います。もちろん、一言一句同じ問題は作りませんが、似たような問題を作ろうとします。心情的には、過去良問といわれた問題を丸パクリしたいぐらいです。
よっぽど独自性を重視する人物でない限り、過去の問題で実績があるものをできるだけ汲み取りたいと考えるのは自然なことだと思います。大筋は過去の問題傾向を踏襲し、若干自分の独自性を出せればベストだと考える人が大半ではないでしょうか。
②過去に出題された論点は重要だから出題された
もう一つ、過去出題された問題が形を若干変えつつも何度も出題される理由としては、そもそも、重要な論点というのは実際はそう多くはないためです。しかも①の理由と連動して、過去に出題された実績で、この論点は重要だという共通認識が生まれています。
もちろん、時代背景等で最新の論点が出題されることもありますが、そういう問題は全員にとって難しすぎて大抵捨て問になります。もしくは、簡単にしすぎて全員正解できるようになったり、いずれにしても差がつきにくい問題になります。
こうして、古くからある基本的な論点が何度となくローテーションして出題されているのが過去問を何年分か解いていくとわかってきます。各試験の問題のクセのようなものも上記の2つ理由により引き継がれがちです。
過去問を研究しないと絶対受からないわけではない
ここまで、過去問の重要性を力説してきましたが、過去問を研究しないと絶対受からないわけではありません。私が言いたいのは、最小の労力で資格試験を突破したかったら過去問は絶対に研究すべきだということです。普通に勉強して普通に周りと競い合い、普通に合格できる実力がある場合は特に意識する必要はありません。
私が力説してもあまり響かないのは、みんな「自分は他の人とおなじようにやっていて合格できる。奇抜なやり方でリスクを負いたくない」と思っているからかもしれません。
私は普通に周りと同じようにがんばったら受からないと思うため、今後また資格を取る必要に迫られたら過去問研究は絶対にやります。