中学生の頃の黒歴史小説の改善を考える
1ページ目の記事からの続きです。
まずは中学生の頃の小説をそのままテキストに起こしてみる
中学生の頃の小説の2ページ目を体裁を整えつつ打ち込んでみます。
村は、かなり厳重な警戒態勢をとっていた。バークたちが門の前に立つと、「何者!」という声とともに門番が長槍(ロング・スピア)を突きつけた。
「私達は冒険者です。しかし、ここはなぜこんなに厳しく村を守っているのですか?よかったら力になりますが」
ライクの愛想のよさに門番は気を許しそうになったが、こんな珍しい冒険者の集団は見たことがないこともあって
「ちょっと待っていろ」
というと後ろにいたもう一人の門番に任せ村の奥へ入っていった。
前回も書きましたが括弧書きはノートの上ではルビです。
ノートに書いてある能力値についても一応メモ
ノートには、ロードス島戦記のTRPGルールに沿った能力値と思われる数値の記載がありました。これについても書いておきます。カッコ内は6で割った端数を切り捨てたもので、TRPGでは何か行動を起こした時にサイコロを振って成否を判定しますが、その時に数字が大きいほど成功しやすくなるというものです。
バーク(人間)
器用度 18(+3)
敏捷度 18(+3)
知力 10(+2)
筋力 21(+3)
生命力 20(+3)
精神力 15(+2)
ライク(人間)
器用度 8(+1)
敏捷度 17(+2)
知力 19(+3)
筋力 16(+2)
生命力 21(+3)
精神力 21(+3)
ミュサイ(ドワーフ)
器用度 17(+2)
敏捷度 9(+1)
知力 9(+1)
筋力 22(+3)
生命力 28(+4)
精神力 22(+3)
リィ(エルフ)
器用度 19(+3)
敏捷度 24(+4)
知力 24(+4)
筋力 3(0)
生命力 9(+1)
精神力 18(+3)
レイト(ハーフエルフ)
器用度 18(+3)
敏捷度 16(+2)
知力 22(+3)
筋力 10(+1)
生命力 12(+2)
精神力 22(+3)
ティルト(グラスランナー)
器用度 28(+4)
敏捷度 25(+4)
知力 10(+1)
筋力 5(0)
生命力 18(+3)
精神力 30(+5)
設定を変えて、今ならこう書く
今回は村の門番との交渉のみです。
村に近づくと、村の入り口の前に長槍を構えた門番が二人、立っているのが見えた。
「何者だ!」
二人の門番が槍を交差させて道を塞いだ。
随分と物々しい。
「我々は旅人です。南にあるこの国の王都に向かって旅をしています。この村の宿に宿泊させていただけないでしょうか」
バークが険しい顔の門番にできるだけ丁寧に説明した。
「なにやら争いごとのようじゃが、工房があれば武器を作るのを手伝えるぞ」
バークの後ろにいたミュサイが背にしたハンマーを指差して言った。
「ちょっと待っていろ」
門番の一人が村の中に入っていった。
設定として、冒険中で当て所ない旅でもまあいい気もしますが、書き直すにあたって、一応どこに向かって旅をしているのか明確にしました。ただその裏設定については何も考えていないので、後付ですがなぜ彼らが王都を目指していたのかについては考えておきたいと思います。ミュサイは元鍛冶屋という設定に変えたので、鍛冶屋アピールをさせておきます。
今後も、続きを対比で書いていきたいと思います。