小林麻央さんの死去。人生は一つの物語

長い闘病生活を経て小林麻央さん死去

すでに今さら感があるぐらい、多くの報道がある小林麻央さんの死去ですが、私も時々ブログを拝見させていただいており、身近に感じていましたのでショックが大きかったです。

もうダメだと言われてからかなり長い間ブログを更新されていたので、もしかしたらこのまま本当に良くなる可能性もあるんじゃないかと思っていました。在宅になったのは今思えば終末医療だったんですね。

ブログという情報発信の効果

正直なところ、麻央さんのように人柄もよさそうな方が若くして不治の病に侵されて亡くなってしまうという話は世界中にあると思います。今この瞬間にも世界のどこかで誰かが同じように亡くなっているかもしれません。

麻央さんが、もしブログで情報を公開していなかったら、もしマスコミがたびたびブログの内容を取り上げていなかったら、麻央さんの死去はここまで大きなニュースにはならなかったと思いますし、一般の人たちのショックも今感じているものほど大きなものではなかったように思います。

私も、日記を公開している時期があり、それを周りの人も知っていて読んでもらっている時期がありましたが、その時私が相手に感じているより、読んでいる相手の方は私のことを身近に感じているようだと思ったことがあります。

ブログで日々の思いを綴ることで、それを読んだ多くの方が麻央さんのことを身近に感じるようになり、まるで親戚のお姉さんか何かのような気持ちになってしまったことが、ここまで亡くなったことに対する衝撃を与えているのだと思います。

麻央さんの闘病は一つの感動的な物語

麻央さんは、ブログを立ち上げた事で「舵を取り返した」と表現されていましたが、まさに、世間に翻弄されそうになった癌の公表から闘病生活を自分の物語として世間にブログで読ませることで、主導権を取り返したのだと思います。

抗いがたい病に果敢に立ち向かい、家族と戦い、そんな過酷な状況でもブログではあまり悲壮感を感じさせず、しかし迷い悩み苦しんでいる様子もちゃんと表現し、そして最後まで読者の幸せを願いつつブログは終わることになりました。ブログの最後の記事の締めは

皆様にも、今日 笑顔になれることが
ありますように。

 

の一言で終わっています。この一言は、ふと麻央さんのブログを思い出して訪れた読者がおそらく毎回目にすることになると思います。生きているというだけでありがたいという気持ちになります。

ブログは一つの作品として願わくば末永くそのまま公開しておいていただきたいです。

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